『生徒会役員共』【D+59】
『生徒会役員共』(せいとかいやくいんども)
おススメ 【D+】
話数:全13話
今までに見た回数:2回
制作年:2010年7月- 9月
ジャンル:日常・学園・ギャグ
1. 設定(世界観) |
5 |
2. ストーリー展開 |
3 |
3. 登場人物設定 |
7 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
6 |
6. 演出(アクション) |
6 |
7. 声優 |
8 |
8. 音楽(OP/ED) |
5 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
4 |
10. その他下ネタエロボケ |
8 |
合計 |
59 |
ストーリー
舞台は、少子化の影響で女子校から共学校となった私立高校・桜才学園。新入生の津田タカトシは、ひょんなことから生徒会長・天草シノによって生徒会副会長に任命される。一般に堅いイメージがある生徒会だが、桜才学園の生徒会には癖のあるメンバーが待ち受けていた。
Wikiより
原作は週刊少年マガジンの4コママンガで氏家ト全先生の作品。私は代表作でもある『妹は思春期』でこのスタイルの笑いにハマった読者の1人。原作も読んだ上でのレビュー・感想になります。
女子高が共学校となり男子が全体の5%という私立高校に入学した主人公男子高校生「津田タカトシ」が、女性だらけの生徒会に入ることになる。のだが、生徒会長「天草シノ」や書記「七条アリア」をはじめとするメンバーは下ネタエロボケを連発。そこに主人公や会計の「萩村スズ」がツッコミを入れるというのが基本的な構成。
下ネタが苦手、またはよく分からない人には全く受け付けない内容です(笑)
見どころと言えばいいのかは分からないが、ひたすら下ネタエロボケが飛び交う中に主人公が冷静にツッコミを入れる。のを、楽しみに待って観るといった感じ。
アニメでは序盤、原作の4コマでの短編の話をうまくストーリー仕立てにしようとしたものの、テンポが悪くなってしまっており正直テンポが悪い。途中から原作に近いぶつ切り状態で話が進みだすとテンポが良くなりだす。ただ、リズムが良くなったがオリジナル要素が無くなったことにより、原作の通りにテンポよくネタを並べただけになってしまった側面も。アニメらしい演出が無くなったことで、原作読者には動く!声優さんに下ネタ言わせちゃってる!以外の面白味が特にないのは残念。
マンガだと自分のペースで読み進めることができたのに対し、アニメだと妙に間が空いてしまってこの手の作品のアニメ化はテンポの見極めが難しいのかもしれない。他の日常系の4コマはまったりのんびりで良くなった作品も多いがこの作品に関してはネタがネタなだけに勢いが必要と感じた。
アニメになったメリットに声優さんの下ネタ発言が聞けるというのを先ほど挙げたが、その声優さんが豪華。キャラデザインもなかなか可愛らしい。おかげで下ネタばかりでもキャラに愛着は持てるはずなので、慣れ始めてくるとネタも笑えるようになり楽しめるはず。しかし下ネタが多いにもかかわらず、パンチラなんかの視覚的エロ要素は無いことは補足しておきます(笑)
あれこれと言いましたがギャグアニメらしく、何も考えずに笑える要素は充分です。原作のネタを並べただけではありますが、13話を2度目の視聴でもさらりと楽しめました。
メッセージ性やストーリーは特にないですが、下ネタ、エロネタに笑える人は観て損はないでしょう。
『あの夏で待ってる』【D+53】
『あの夏で待ってる』(あのなつでまってる)
略称 「なつまち」 「あの夏」
おススメ 【D+】
話数:全12話
今までに見た回数:1回
制作年:2012年1月 -3月
ジャンル:SF・ラブコメ
1. 設定(世界観) |
2 |
2. ストーリー展開 |
2 |
3. 登場人物設定 |
5 |
4. キャラデザイン |
8 |
5. 作画(背景/美術) |
9 |
6. 演出(アクション) |
5 |
7. 声優 |
7 |
8. 音楽(OP/ED) |
7 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
6 |
10. その他おねがい!? |
2 |
合計 |
53 |
ストーリー
ある夜、霧島海人は趣味の8mmカメラで湖周辺の夜景を撮っていたが、突然光り始めた空に何かの物体を目撃する。次の瞬間、辺りが閃光と衝撃に包まれると同時に海人は吹き飛ばされて重傷を負い、そのまま湖へと落下していく。朦朧とする意識の中、海人は自分の手を掴む女性を目撃する。
Wikiより
オリジナル作品をやりたいと作成されたらしいアニメ。「青春モノ」か「ラブコメ」をと最初に考え、テーマとしてスタンダードな「王道的ラブコメ」を目指したとされている。『おねがい☆ティーチャー』とその続編『おねがい☆ツインズ』からなる『おねがい』シリーズのオマージュ的な側面も持つ作品。
ストーリーは基本的にはラブコメだが、宇宙人が絡んでくるというSF要素もある。メインキャラクターはラブコメにふさわしく高校生。序盤にメインヒロイン「イチカ」との間にその宇宙人的なSF要素をもって主人公とヒロインの間には奇妙な関係ができるというスタイルで話は始まる。
簡単に説明するとヒロイン「イチカ」は宇宙人で、地球に来る途中に事故にあい地球に落下。紆余曲折の末、イチカは主人公宅に下宿することになるという話から始まる。
ここまでもヒロインと同居させることを前提にした設定がご都合主義に展開。そして宇宙人であることを隠した同居生活が始まっても、実際のところは視聴している側からは全然隠せておらず、それに対して違和感を抱いていない周りの登場人物たちもご都合主義が全開といった感じで細かいことを気にしてみると楽しめない作品である。
それよりもこの作品の大きな問題はヒロインイチカの魅力不足。ヒロイン要素としては巨乳・メガネ・年上・世間知らず・同居・謎の宇宙人というカードが揃っているのに物足りない。声優さんも戸松遥さんなので申し分ないのに評価できないのは他のヒロインが魅力的すぎたことと、中途半端なSF要素を盛り込んだことによるストーリーの不完全燃焼が原因。
特にサブヒロインの「谷川柑菜」が主人公を一途に思う描写がメインヒロインイチカを超えていた。また、SF要素の面でも「レモン先輩」のほうが充分ミステリアス。そして肝心の主人公が観ていて好きになれるところがあまりなく、主人公とメインヒロインの関係を十分に描ききれていなかったので、観ているうちに他に興味を奪われ肝心なこの二人の恋の行方に興味が無くなっていたという方が正しい(笑)
とは言うものの9、10話あたりでメインヒロインの魅力が出てき始め、盛り上がってきたところもあったのだが、1クールという作品では時すでに遅し。そして終盤にはSF要素も含め、駆け足に展開するので肝心なところが明らかに尺不足なまま終わる。
「青春」を描くにあたり、SF要素の設定が先行し、後から青春要素を貼りつけて行ったようなストーリー展開は正直何を描きたかったのか曖昧にしただけで、設定に意味がみえない。
アニメとしては他の部分が高いレベルで作成できていたので、かわいいキャラクターデザインは評価できるのだが、「面白くなりそうな」設定だけだったストーリーは「何か違うなぁ」という印象ばかりが最後までよぎってしまった。
なぜ、「イチカ」は主人公の学校に先輩として転校する必要があったのか?とか、レモン先輩の伏線とか、釈然としない不明点は数多いですが、全体的には当たり障りのない話が進行します。
あまり深く考えないで観るほうがいいアニメです。
『ZETMAN』【D+59】
『ZETMAN』(ゼットマン)
おススメ 【D+】
話数:全13話
今までに見た回数:1回
制作年:2012年4月 - 6月
ジャンル:SF・バトル・ヒーロー
1. 設定(世界観) |
5 |
2. ストーリー展開 |
4 |
3. 登場人物設定 |
5 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
8 |
6. 演出(アクション) |
4 |
7. 声優 |
7 |
8. 音楽(OP/ED) |
8 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
5 |
10. その他 正義とは |
6 |
合計 |
59 |
ストーリー
手の甲に円状のコブを持ち、強靭な肉体を持つ不思議な少年「ジン」はホームレスではあるものの大好きな「じィちゃん」と二人で平穏に暮らしをしていた。しかし突然、ジンとじィちゃんの前に異形の殺人鬼が現れ、ジンの生活は激変する事となる。
Wikiより
原作のマンガは連載中で未完。もちろんストーリーの全容は未だ明かされていない状態でのアニメ化となったのだが、原作の桂正和先生のキャラクターデザインで制作した、昨年の『TIGER & BUNNY』がヒットしたこともあり今がホットと判断し制作した?と深読みしたくなるタイミングとその内容。
先述の通り原作が未完なのだが、アニメでは原作者も交えたうえでストーリーを再構成して完結させている。内容の方は、科学技術が非常に発達した現代(もしくは近未来)の日本が主な舞台。大企業「アマギコーポレーション」の極秘研究によって生み出された新たな生命体 「Z・E・T」と「プレイヤー」、そして同じくアマギの研究によって生み出された正義の味方「アルファス」に関わるストーリーが、ホームレス出身の「ジン」とアマギの社長御曹司「コウガ」を中心として描かれる。20年以上に渡るストーリーが回想を交えながら断片的に描かれる。
1話がものすごくいい流れで始まるので導入は面白い。ただ2話、3話は年数が突然ジャンプして進むのでせっかく感情移入してもリセットされてしまう。後半になると心情描写が追い付かない速さで話が進行し、原作を観ていないと各キャラクターの変化についていけず突然様々なコトが起こりだしているような印象に。
そしてその早すぎる進行の中でテーマの「正義とは」を描写しようとするのだが、自己主張の強いキャラクター達も重なって結局は深いところまで描き切れていなかった。
また原作からかなり手を加えているのでこの辺も大きく評価が分かれるところ。個人的には想像していたよりは綺麗な終わり方だったが、尺が短すぎて描ききれずに強制終了したかのような印象も。原作未完結で1クールのアニメとして観ればこういう別視点の終わらせ方もありかとは思えるが、やっぱり2クールでしっかりやるとか、原作終了待ってからアニメ化してほしい。
他には原作は絵の綺麗さがウリでもあるのでアニメ化するとどうしても劣化に見えてしまう。女性キャラは原作の絵の魅力には遠く、特に「小葉(このは)」は度々再現の低さが目立った。
大きくキャラクターの作画を乱したわけではなかったものの、逆に演出面では動きが少なくなりがちに。ヒーローものとしては致命的となるバトルシーンの迫力不足が残念。バトルアクションの演出は攻めてほしかったところ。
OPは結構クセになる感じで連続視聴にも関わらず一度も飛ばさずに観た。余談だが出だしの歌詞が「始まりはゼロ、終わりならゼット。」と作品らしい歌詞で耳に残っていたのと、ラップ部分が一部聞き取れなかったので歌詞が気になり検索したら空耳歌詞がでてきてウケてしまった。
レビューにすると悪い部分ばかりが目立ってしまったが、私の場合期待が大きかったというのが原因なところも。もう一回観ようかなという気持ちは持てるので総じて悪い作品では無いです。
ただヒーローものと言うと爽やかに聞こえるのですが、グロ描写があるので苦手な人にはおススメできません。
原作完結後にもう一回作り直し、または2期ができなくもない終わり方なのでうまく繋いだ続編、劇場版など期待したいです。
『いちご100%』【D-44】
『いちご100%』(いちごひゃくパーセント)
おススメ 【D-】
話数:全12回(24話)+DVD収録2話
今までに見た回数:2回
制作年:2005年4月-6月
ジャンル:学園・ラブコメ
1. 設定(世界観) |
4 |
2. ストーリー展開 |
1 |
3. 登場人物設定 |
6 |
4. キャラデザイン |
5 |
5. 作画(背景/美術) |
2 |
6. 演出(アクション) |
3 |
7. 声優 |
8 |
8. 音楽(OP/ED) |
8 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
4 |
10. その他 いちごパンツ |
3 |
合計 |
44 |
ストーリー
中学3年生の真中淳平はある日の放課後、学校の屋上で偶然から美少女の「いちごパンツ」を目撃してしまう。以来、真中はその少女が誰であるかを探し求めるようになる。少女の名は東城綾。しかし真中は、その少女を学年トップアイドルの西野つかさだと勘違いし、不思議な関係が始まる…!?
Wikiより
「週刊少年ジャンプ」にて2002年から2005年に連載。ラブコメ作品としては史上最長の連載作で、全19巻という結構長く続いた作品である。
アニメは原作の連載終了の少し前くらいに放送された。覚えていることといえば話が完結してなかったことと、作画が酷かったことくらい。最近傑作選なるものが放送されたので改めて観てみた。
ストーリーを簡単に説明すると、どこにでもいる平凡な男子学生「真中淳平」が趣味の映画と、将来映画監督になりたいという夢に真っ直ぐなことと、優しい性格で様々な女の子から異様にモテるという話。
しかしこの真中という主人公、ヒロイン達に対してはどうも優柔不断で八方美人。それでいて鈍感なので複雑なヒロイン達の人間関係を生んでしまう。
主人公真中を真ん中にメインヒロインは東西南北にちなんだ名前で4人登場。
それぞれはっきりした個性があり、好みが分かれるところ。ちなみに原作のマンガでは当初メインヒロインであったはずの東の女の子「東城綾」よりも西の女の子「西野つかさ」の方が人気になっていた模様。アニメでは高校2年生の映画撮影前までが描かれます。(原作の半分くらい)
ということで原作マンガが完結する前に作られたこともあり、アニメでもオリジナルの結末は無く話は未完の状態。また、原作マンガを知らない人が観ると、中学生の頃から高校2年生までをたった1クールでやってしまうので展開が速すぎてついていけず、あげく間が抜けた飛び飛びになったストーリー展開はかなり辛い。各ヒロインと主人公を結びつける話が薄くなっており、さらには変更されていたり、無くなっていたりするのでこの手の作品では改悪と言わざるをえない。パッとみ冴えない主人公に、原作と違いあっという間に好意を持ってしまうように見える。
原作は中学卒業以降の話を作者も考えていなかったとのことで、ダラダラと進行しているところがあったが、最終的な結末もこの手の作品の中ではおもしろいと感じた作品だったので、アニメにするなら原作の終了を待って、進行に不要な部分だけをカットし、原作の良さを残して作ってほしかった。
さらに言えば、女の子が可愛いことが大前提のアニメなのに作画崩壊が酷い。
顔が膨らんだり目が明後日の方向に向いていたり意識して観なくても気になるレベル。これはいただけない。
OP、ED、声優のチョイスは非常に良かっただけに本当にその他の部分がいろいろ残念である。
評価点はあくまでもアニメに対してです。
この作品に関して興味がある人はマンガで読むことをおススメしたい。アニメは声のイメージの参考程度で…。
ちなみに続きの話(一部)がOVAで出ているのでそちらも別枠でレビューします。
『いちご100% OVA』(いちごひゃくパーセントOVA)のレビュー
『だから僕は、Hができない。』【D-49】
『だから僕は、Hができない。』(だからぼくは、えっちができない。)
おススメ 【D-】
話数:全12話
今までに見た回数:1回
制作年:2012年7月 - 9月
ジャンル:学園・ファンタジー・ラブコメ
1. 設定(世界観) |
4 |
2. ストーリー展開 |
2 |
3. 登場人物設定 |
4 |
4. キャラデザイン |
6 |
5. 作画(背景/美術) |
6 |
6. 演出(アクション) |
3 |
7. 声優 |
6 |
8. 音楽(OP/ED) |
6 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
7 |
10. その他 エロが原動力 |
5 |
合計 |
49 |
ストーリー
桃園学園の高校生加賀良介は、ある雨の日、自宅前に佇む少女リサラ・レストール(王家を守る女家の筆頭)と出会い、ずぶ濡れだった彼女を自宅に招く。
「特異者」と呼ばれる人間を探しにきたという死神のリサラは、 人間界に留まるため良介に「折れた剣のグラム(の半身)」を埋め込み、良介の生きる力「エナジー」を受け取ることにする。
事情を聞いて半信半疑だった良介だが、突如現れたリサラの敵の魔物に襲われる。 エナジーの少ないリサラは本来の力を発揮できず窮地に陥るが、 破れた服から覗くおっぱいを見た良介のすけべ心から湧き出たエナジーがリサラを回復させ、魔物を撃退する。
その直後リサラから「3か月後に死ぬ運命」と聞かされた良介は動揺するが、 リサラの探す“特異者”の力なら新しい命を貰えると言われ、リサラとの同棲・協力生活をはじめることになる。
Wikiより
アダルトゲームのシナリオライター橘ぱんさんの、一般向け初のライトノベルをアニメ化。
テレビアニメ版のストーリーは3話目以降、原作と大きな違いがあり、5話目以降はアニメオリジナルストーリーになるらしい。(私は原作未読)
そのため、ヒロインの性格・主人公の寿命・死神と人間の関係など、世界設定にも違いが見られるとのことだが、そのせいなのかストーリー展開は全体的にパッとしなかった印象。
というのもタイトルから連想していた内容と違い、死神や魔物などファンタジー要素がたっぷり。もちろんタイトルに「H」とあるくらいなのでエロネタが多いのだが、魔物だなんだと登場するため妙にシリアスになる部分が多くなり、エロの見せ方も設定に準ずる形が多い。バトルシーン等においても服を削るためのお約束なのでしょうが、ヒロインのリサラがとりあえずボロボロにやられてピンチになると、主人公のエロエナジーで回復して敵を倒すという某パンのヒーローのような展開がお約束。触手とか好きな人ならともかくあまり一般ウケしなさそうなエロさで、実際のところ露出しているというだけのシーンが多い。
前半はエロコメディで笑えたのに後半シリアスが多すぎてどっちつかずになり、どちらの方向にも中途半端になってしまっており物足りないのが一番の印象だ。
あとタイトルに特徴がありすぎて独り歩きしすぎているのかも。最近ラノベに多い、長いタイトルは嫌いではないが中身に繋がりにくいのはいかがなものかと。
最後まで観て、全体的なストーリーとしては終盤の鬱展開から最終回良く持ち直したなぁとは思うが、シリアス多めのエロ要素が消化不良なので+1話でサービス回やってしめてもらいたかった。
物語の結末としては悪くない落としどころで、うまくやれば2期もできる展開で終わらせたところは原作ファンにやさしい印象。というかこれからが面白くなりそうと思えるストーリー・世界観だった。※最終話の後、原作の世界観設定になるという造りの様で、この設定ならタイトル通りの展開もありえるのかと納得。というかここまで原作改変しないでやったほうが素直に面白かったのでは?と思ってしまった。
あれこれとストーリーについて言ったが、主人公の下ネタなんかはなかなか笑えた。ちょっとぶっ飛びすぎている感もあるが、私はこれくらい振り切ったキャラの方が好きなので良い。声優の下野紘さんの演技が非常によかったのも影響は大きい。エロを爽やかにする力はさすがです。
しかし肝心の女性キャラはちょっと雑な作りで正直魅力は薄いです。
あー乳首の描写はさすがに丁寧だなぁと思うくらい(笑)
評価としては低くなりましたが、父親の伏線とか未回収ですし、作品内容が崩壊しているわけでもないので続きがあるなら観てみたい。続きは円盤の販売量によりそうですが、地上波では露骨な規制が入り、規制の向こうは円盤で観てねというあざとい感じなので、多くの人が買ってまで観たい内容かと言われると、ちょっと売り上げは期待できなそう。
コメディタッチで思春期の男の子を描いたこの作品は、これぞ王道といった感じなので、ファンタジーとエロにトレンドがきてる人は楽しめると思います。
『この中に1人、妹がいる!』【D+57】
『この中に1人、妹がいる!』(このなかにひとり いもうとがいる)
おススメ 【D+】
話数:全12話
今までに見た回数:1回
制作年:2012年7月 - 9月
ジャンル:ラブコメ・ハーレム・学園
1. 設定(世界観) |
3 |
2. ストーリー展開 |
5 |
3. 登場人物設定 |
4 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
6 |
6. 演出(アクション) |
4 |
7. 声優 |
8 |
8. 音楽(OP/ED) |
7 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
5 |
10. その他 妹ロシアンルーレット |
8 |
合計 |
57 |
ストーリー
帝野将悟は世界的な大企業である「帝野グループ」社長帝野熊五郎の息子。将悟は父の急逝後その遺言に従いグループ社長の座を継ぐことを決意した。遺言で将悟に後継者の条件として提示されたのは2つ、1つは能力面での特訓を行って1年間で社員全員が社長として相応しいと認めるような成果を出すこと、そしてもう1つは熊五郎の母校である私立深流院学園に通い、そこで生涯の伴侶となる女性を見つけて結婚することであった。
しかし、実は将悟には顔も分からない異母妹がいることが父の葬儀時に当の妹から告げられていた。そして深流院学園の生徒となった将悟のところには妹から「私はお兄様の近くにいます」という連絡が舞い込む。謎の妹は将悟に正体を明かさぬまま仲を深め、あろうことか将悟と結婚することを目論んでいる! 将悟は父の遺言を果たすべく、生涯の伴侶を探しつつも妹の正体を突き止めるべく奔走し様々な障害を乗り越えていく。
Wikiより
この作品は簡単に言ってしまうと世界的大企業社長の息子である主人公をヒロインが取り合う玉の輿ゲームであり、主人公はスキャンダルにならぬように実の妹を選ばぬように生涯の伴侶を見つけ出さなければならないというもの(笑)
ヒロイン達の誰かが血の繋がった妹かも!?というコンセプトでミステリアスな要素を入れたラブコメで、かわいい女性陣に囲まれてうれしいはずが、その中には正体を隠してあわよくば結婚しようと画策している妹がいるというジレンマのある状況と、謎の妹は一体誰なのかを探る展開がミソ。
普通のハーレムアニメと違い、ヒロインの中から妹探し、また主人公を企業から排除する陰謀も展開されます。正直トリックというか内容は物足りないがうまくスパイスにはなっている。ただ終わってみれば軽めな印象で期待していたほどの濃厚さは感じられなかった。終盤の期待はあっさりとした終わり方で少し拍子抜け。もっとドロドロしてくれれば面白かったはず。
ただ、1クールでまとめていたのは好印象。古ーいハーレム作品の終わり方ですが、妹の話の決着のおかげでスッキリまとまってみえました。
主人公はイケメン&御曹司で頭も良く上品という設定なのでハーレム状態になることに違和感も無く、妹を探すという軸もわかりやすい。
ただ、主人公がいい男すぎるのか、ヒロインたちがチョロすぎます。
ヒロインは「主人公は誰に対しても妹かもしれないから手をださない」などの設定に甘えたシナリオ展開で、全員ちょっと肉食気味(笑)
ちょっとやりすぎなくらい主人公にせまりますが、ここまでほぼ全ヒロインががっついていると清々しくて笑えます。ただ、これがヒロインに萌えるアニメとしては致命的。
シンプルな萌えを求める人には好みのヒロインがいねぇ!と文句が出そうな偏り具合です。
私としては制作陣があえて珍作を狙って作ったと思っていますが、これくらいおかしな方向に舵を切ったのは楽しませてもらえました。気楽に観ることができ、ゆるめのミステリーも楽しめる作品です。
『恋と選挙とチョコレート』【D+51】
『恋と選挙とチョコレート』(こいとせんきょとチョコレート、Love, Election & Chocolate)
略称「恋チョコ」・「恋選」
おススメ 【D+】
話数:全12話
今までに見た回数:1回
制作年:2012年7月 - 9月
ジャンル:青春・学園・ハーレム
1. 設定(世界観) |
3 |
2. ストーリー展開 |
3 |
3. 登場人物設定 |
5 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
5 |
6. 演出(アクション) |
5 |
7. 声優 |
6 |
8. 音楽(OP/ED) |
7 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
5 |
10. その他 選挙 |
5 |
合計 |
51 |
ストーリー
生徒数6000人を越えるメガ学園「私立高藤学園」に通う大島裕樹は、幼馴染の住吉千里とともに食品研究部(ショッケン)の部員だが、大した活動もせず堕落した日々を過ごしていた。そんな時、次期生徒会長最有力候補の東雲皐月が「無実績部活の整理および廃止」を提案し、ショッケンは廃部の危機に陥る。部員たちは知恵を出し合い、現生徒会長・毛利夜雲の助言を受け、裕樹を対立候補として立候補させようとする。裕樹も次々と浮き彫りになる学園の「問題点」を知り、出馬を決意。かくして裕樹は無謀な選挙戦を、そして学園に潜む陰謀と戦うこととなる。
Wikiより
原作はアダルトゲーム。未プレイで視聴。
まずは気になったのはキャラクターが多すぎる。原作ファンのためにも全キャラ?登場させないといけなかった事情は分かりますが、多すぎていきなりお腹いっぱいで、終わってみたら消化不良。アニメではスポットがあたることがほとんどなく魅力が無いキャラ多数。出すならしっかり尺とって出してください。
ストーリーも1話からいろいろ置いてけぼりで始まり、見返しても原作未プレイだと意味不明。終盤で不明点・伏線は回収されますが、その頃には1話の話もすっかり忘れており、その他にもいろいろと無駄が多く感じられるストーリー展開が目立った。
所々いいシナリオはあるのだが肝心な「選挙」「恋」「チョコレート」が見事に驚かせてくれるレベルで絡み合わないストーリー。「選挙」の話は序盤から中盤にかけて、主人公の部活が廃部にならないために会長選挙に立候補し、権力の後押し、他候補者との駆け引き等なかなか面白かったのだが、最後の決着のつけ方が微妙でマイナス。「恋」の行方は個人的にはいろいろ中途半端。いろんな原作のルートを拾ってはいるのでしょうが、あちこちに可能性を広げておいて最終的に一人のヒロインを選んだのだが、なぜそのヒロインだったのか、他のヒロインはなぜ選ばれなかったのか、について描写が足りなすぎた。「チョコレート」に至っては唐突にヒロインの一人がチョコ嫌いだった理由が明かされるのだが、その様子はちょっと気が狂っていてピンときませんでした。
3つの要素を全て結末まで導いたラストは良いのだが、コメディもシリアスも中途半端な印象だった。
結局キャラ多すぎ、話もあちこちしすぎで、所々でいい話はあったものの感情移入はできず楽しむことができなかった。
登場する様々なヒロインごとに本来バラバラであろうルート(ストーリー)をまとめたかったのでしょうが、アニメにする際は未プレイの人にもやさしいシナリオでお願いしたい。