『ソードアート・オンライン』【A-80】
『ソードアート・オンライン』(Sword Art Online、略称:SAO)
おススメ 【A-】
話数:全25話
今までに見た回数:2回
制作年:2012年7月 - 12月
ジャンル:SF・ファンタジー・アクション・バトル・恋愛
1. 設定(世界観) |
8 |
2. ストーリー展開 |
7 |
3. 登場人物設定 |
7 |
4. キャラデザイン |
9 |
5. 作画(背景/美術) |
9 |
6. 演出(アクション) |
8 |
7. 声優 |
8 |
8. 音楽(OP/ED) |
9 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
7 |
10. その他アニメなりのリアル |
8 |
合計 |
80 |
ストーリー
第1章。2022年、とある大手電子機器メーカーが仮想空間への接続機器《ナーヴギア》を開発したことで、世界は遂に完全なるバーチャルリアリティを実現させた。このナーヴギア対応の初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン (SAO)》は大人気の内に完売し、接続した1万人のユーザーがその世界を楽しむはずだった。
しかし、SAOへダイブした少年「キリト」こと桐ヶ谷和人をはじめプレイヤーたちは、ゲームマスター (GM) から恐るべき託宣を聞かされる。SAOからの自発的ログアウトは不可能であること、SAOの舞台《浮遊城アインクラッド》の最上部第100層のボスを倒してゲームをクリアすることだけがこの世界から脱出する唯一の方法であること、そしてこの世界で死亡した場合は現実世界のプレイヤー自身が本当に死亡するということを。
ゲームクリアのためにプレイヤーたちは動き出すが、モンスター戦の敗北や現状に絶望した者たちによる自殺などにより、開始から1か月で2000人が死亡。ゲーム攻略は困難を極めた。
そして2年後。アインクラッドの最前線は74層、プレイヤーの数は6000人ほどにまで減っていた。
Wikiより
撮りだめ派の私には珍しく毎週放送を追っかけながら観たアニメです。それでいて最終話前に一気に24話分見直しました。いろいろと評価に悩むところがありましたが終わってみれば結果よし!という評価になった。
ヴァーチャルオンラインゲームでの死が「リアルの死」に直結するという設定は非常に面白かった。過去にも似たような作品は観ているのだが、こんなにワクワクしながら魅せてくれた1話は久しぶり。
特に序盤の数話はかなりの高評価です。ただ途中から徐々に雰囲気が変わり始め、違う作品を観ているような気分になる展開もあり、一番面白かった設定もどこ行った!?な前半の終幕と後半の展開は序盤ほどのワクワクは無くなっていた。それでも「面白い」という水準で観ることができこともあり、最終話まで観れば一つの作品として満足できる仕上がりだった。と思うことにした。
内容はアニメ好きというよりも案外ゲーム(RPG)好きの方が楽しめそう。予備知識としてオンラインゲーム経験者の方が楽しめると言った方が正しいか。作中ではオンラインゲーム特有の設定の話が出てくるのだが、説明不足もありこの辺の知識有る無しで作中のちょっとした話から大事な話まで理解できたりできなかったりするので面白さに差がついてしまう。
ストーリーはリアルの人間数千人がファンタジー世界で「リアルの死」と隣り合わせに冒険するというこれ以上に特殊なものではないため、飽きが来ないようにするためかストーリー展開中に、作品の見どころをコロコロと変えてくる。視聴している途中にこっちが観方を適応させないといけないポイントがいくつかあるのが大きな欠点。ゲームなのにリアルでもあるファンタジーな世界観を楽しんでいると突然恋愛方面へ話はスイッチし、またそれも現実世界のように親も学校も無い世界なので恥ずかしいくらいの自由な恋愛を見せつけられ、ちょっと合わないと感じる人も多そう。
展開も序盤がものすごく飛ばしすぎていたくらいテンポがよかったので、中盤以降はダラリと感じてしまう。この回の話いるか?と思う話もあったが、全て後半の話には必要なものだったので結果よしということに。というか構成上仕方ないのか。その他にも細かいところまで観ていくと突っ込みどころ満載の話や設定があり、頭が固くなってしまうと途端につまらないと感じてしまうので面白いと感じる部分を柔軟に変化させて観ましょう(笑)
キャラクターは一貫性が無い人物が多く、正直特別感情移入するようなキャラはいなかったが、主人公が徐々に強くなっていくというファンタジーにありきたりで単純なものでなく、ゲームらしい反則的強さという面では楽しみ方を変えてくれたということで評価したい。また、主人公がソロプレイヤーにこだわるところや、それに反し彼の強さに人が集まってくるところは設定を活かしておりなかなか面白い。後半に入ってからもその辺のバランスはうまく引き継がれていたので安心して楽しむことができる。
ただ、まだまだ子供な主人公が俺無敵!モテモテな状態が面白くないと思う人には非常につまらない主人公である。
作画は安定していたが演出面ではちょっとバトルシーンは物足りない面も。ヒロインに対するあざとい演出も気になった。声優さんは前半、後半の敵役が非常にいい仕事していたので高評価。後半に関しては子安さんの演技が本当にいい仕事で盛り上げてくれました。
音楽は1期OPと劇伴のメインテーマが非常によかった。最終回に1期OPのチョイスも非常に良かった。本当に1話と最終回がダントツに面白いという不思議なアニメでした。
最後に、私は某オンラインゲームで最先端プレイヤーとして楽しんだこともあるし、オンラインゲームで知り合った人と恋愛経験もあるのでそういった意味でも最高に楽しめる側だったかと。原作ではまだ続きがあることに加え、相当円盤の売り上げが良さそうなので2期が期待できそうですが、綺麗に終われているしこのまま続けて面白いのかどうかは気になるところ。
年末年始は原作の小説で続きを読んでみたいと思います。