『ソードアート・オンライン』【A-80】
『ソードアート・オンライン』(Sword Art Online、略称:SAO)
おススメ 【A-】
話数:全25話
今までに見た回数:2回
制作年:2012年7月 - 12月
ジャンル:SF・ファンタジー・アクション・バトル・恋愛
1. 設定(世界観) |
8 |
2. ストーリー展開 |
7 |
3. 登場人物設定 |
7 |
4. キャラデザイン |
9 |
5. 作画(背景/美術) |
9 |
6. 演出(アクション) |
8 |
7. 声優 |
8 |
8. 音楽(OP/ED) |
9 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
7 |
10. その他アニメなりのリアル |
8 |
合計 |
80 |
ストーリー
第1章。2022年、とある大手電子機器メーカーが仮想空間への接続機器《ナーヴギア》を開発したことで、世界は遂に完全なるバーチャルリアリティを実現させた。このナーヴギア対応の初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン (SAO)》は大人気の内に完売し、接続した1万人のユーザーがその世界を楽しむはずだった。
しかし、SAOへダイブした少年「キリト」こと桐ヶ谷和人をはじめプレイヤーたちは、ゲームマスター (GM) から恐るべき託宣を聞かされる。SAOからの自発的ログアウトは不可能であること、SAOの舞台《浮遊城アインクラッド》の最上部第100層のボスを倒してゲームをクリアすることだけがこの世界から脱出する唯一の方法であること、そしてこの世界で死亡した場合は現実世界のプレイヤー自身が本当に死亡するということを。
ゲームクリアのためにプレイヤーたちは動き出すが、モンスター戦の敗北や現状に絶望した者たちによる自殺などにより、開始から1か月で2000人が死亡。ゲーム攻略は困難を極めた。
そして2年後。アインクラッドの最前線は74層、プレイヤーの数は6000人ほどにまで減っていた。
Wikiより
撮りだめ派の私には珍しく毎週放送を追っかけながら観たアニメです。それでいて最終話前に一気に24話分見直しました。いろいろと評価に悩むところがありましたが終わってみれば結果よし!という評価になった。
ヴァーチャルオンラインゲームでの死が「リアルの死」に直結するという設定は非常に面白かった。過去にも似たような作品は観ているのだが、こんなにワクワクしながら魅せてくれた1話は久しぶり。
特に序盤の数話はかなりの高評価です。ただ途中から徐々に雰囲気が変わり始め、違う作品を観ているような気分になる展開もあり、一番面白かった設定もどこ行った!?な前半の終幕と後半の展開は序盤ほどのワクワクは無くなっていた。それでも「面白い」という水準で観ることができこともあり、最終話まで観れば一つの作品として満足できる仕上がりだった。と思うことにした。
内容はアニメ好きというよりも案外ゲーム(RPG)好きの方が楽しめそう。予備知識としてオンラインゲーム経験者の方が楽しめると言った方が正しいか。作中ではオンラインゲーム特有の設定の話が出てくるのだが、説明不足もありこの辺の知識有る無しで作中のちょっとした話から大事な話まで理解できたりできなかったりするので面白さに差がついてしまう。
ストーリーはリアルの人間数千人がファンタジー世界で「リアルの死」と隣り合わせに冒険するというこれ以上に特殊なものではないため、飽きが来ないようにするためかストーリー展開中に、作品の見どころをコロコロと変えてくる。視聴している途中にこっちが観方を適応させないといけないポイントがいくつかあるのが大きな欠点。ゲームなのにリアルでもあるファンタジーな世界観を楽しんでいると突然恋愛方面へ話はスイッチし、またそれも現実世界のように親も学校も無い世界なので恥ずかしいくらいの自由な恋愛を見せつけられ、ちょっと合わないと感じる人も多そう。
展開も序盤がものすごく飛ばしすぎていたくらいテンポがよかったので、中盤以降はダラリと感じてしまう。この回の話いるか?と思う話もあったが、全て後半の話には必要なものだったので結果よしということに。というか構成上仕方ないのか。その他にも細かいところまで観ていくと突っ込みどころ満載の話や設定があり、頭が固くなってしまうと途端につまらないと感じてしまうので面白いと感じる部分を柔軟に変化させて観ましょう(笑)
キャラクターは一貫性が無い人物が多く、正直特別感情移入するようなキャラはいなかったが、主人公が徐々に強くなっていくというファンタジーにありきたりで単純なものでなく、ゲームらしい反則的強さという面では楽しみ方を変えてくれたということで評価したい。また、主人公がソロプレイヤーにこだわるところや、それに反し彼の強さに人が集まってくるところは設定を活かしておりなかなか面白い。後半に入ってからもその辺のバランスはうまく引き継がれていたので安心して楽しむことができる。
ただ、まだまだ子供な主人公が俺無敵!モテモテな状態が面白くないと思う人には非常につまらない主人公である。
作画は安定していたが演出面ではちょっとバトルシーンは物足りない面も。ヒロインに対するあざとい演出も気になった。声優さんは前半、後半の敵役が非常にいい仕事していたので高評価。後半に関しては子安さんの演技が本当にいい仕事で盛り上げてくれました。
音楽は1期OPと劇伴のメインテーマが非常によかった。最終回に1期OPのチョイスも非常に良かった。本当に1話と最終回がダントツに面白いという不思議なアニメでした。
最後に、私は某オンラインゲームで最先端プレイヤーとして楽しんだこともあるし、オンラインゲームで知り合った人と恋愛経験もあるのでそういった意味でも最高に楽しめる側だったかと。原作ではまだ続きがあることに加え、相当円盤の売り上げが良さそうなので2期が期待できそうですが、綺麗に終われているしこのまま続けて面白いのかどうかは気になるところ。
年末年始は原作の小説で続きを読んでみたいと思います。
『とらドラ!』【A-80】
『とらドラ!』
おススメ 【A】
話数:全25話
今までに見た回数:2回
制作年:2008年10月 -2009年3月
ジャンル:学園・青春・ラブコメ
1. 設定(世界観) |
6 |
2. ストーリー展開 |
8 |
3. 登場人物設定 |
9 |
4. キャラデザイン |
8 |
5. 作画(背景/美術) |
8 |
6. 演出(アクション) |
9 |
7. 声優 |
8 |
8. 音楽(OP/ED) |
8 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
7 |
10. その他いろんな愛のカタチ |
9 |
合計 |
80 |
ストーリー
その目つきの鋭さのため、不良に見られてしまうことを気にしている高須竜児は、高校2年に進級し、以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨や、親友である北村祐作と同じクラスになることができた。一方で、新しいクラスメイトの間にはびこる「高須は不良」という誤解を、また最初から解かねばならないことが憂鬱であったが、実乃梨の親友で「手乗りタイガー」こと逢坂大河との出会いにより、意外に早くその誤解は解かれることとなる。
Wikiより
目つきのするどい顔ゆえに恐れられている「高須竜児」とキレやすい凶暴な性格ゆえに恐れられている「逢坂大河」の学園ラブコメ。ラブコメとはいってもシリアスな話が後半につれて多くなり、最終的にはコメディ要素は薄くなる。
見えない「愛」を見ようと高校生たちがもがく青春ストーリーが見どころで、それぞれに正直になれないキャラクター同士の衝突を中心に描かれている。
分かり合いたいのに自分のことすら分からない。不器用すぎるキャラクター達は青春の中で恋をして、愛を知る。物語は結末を予想できる内容だったが、最後まで彼らの心情の変化を中心に観る事ができる。
総合的には文句なしにいい作品でした。今回のレビューにあたり再視聴しましたが、2度目でも面白いと感じることができ一気に鑑賞できる魅力。特別なファンタジーやSF要素も無く、エロ描写も無い作品でありながら、普通の学園のみという素材とシンプルな設定でもテンポよく繰り広げ、キャラの心情変化と次を期待させるストーリー展開はうまく出来ていた。
ただ、終盤の二話は一気に駆け抜けてしまい釈然としない気持ちが残ってしまう結果に。それまでにあったストーリーで省いてもよさそうなものもあったのでもう少し最後に余裕がほしかったところ。というのもこの作品の根底にある、恋の悩みの先に現れた「家庭」という悩み。終盤では主人公たちが自ら「大人」へと急成長を図ることで幸福な「家庭」を作ることを目指し、ヒロインが主人公を信じて母親との同居を選んで終わるところは単純な学園恋愛アニメとは違った印象を受けました。(私としては、ヒロインは母ではなく父との同居という最後だともっと高評価だったのですが)
しかしこの辺の重要な描写があっけなさすぎて伝わりきっていないと感じたことと、主人公の進路が曖昧なままだったので、彼の成長という側面も含めると作品としてしっかり締めてほしかった。本当に最後次第で評価がもっとよくなっただけに少し残念なところだ。
登場人物に関しては全体的にメインの女性陣が暴力的すぎます(笑) そして女の内側まで結構リアルに描写するのでドロドロした印象も。この生々しさが苦手な人もいそうで評価が分かれるところですが、少女マンガのような印象もあるので女性にもおススメしやすいポイントでもあります。
個人的にはサブヒロインの「亜美」に関して少し不満あり。4人のバランスに介入する形で途中出場しておきながらも、自身は後ろに下がる形で中立という立場をとり、最終的には彼らの起爆剤へと甘んじるわけですが、これが「大人を演じる」彼女らしかったととるか、主人公から指摘を受けた「子供な一面」で踏み込んでこなかったのが残念ととるかで印象が変わる。結果グチャグチャなりすぎていないので物語としては正解なのですが私としては彼女が期待していた以上の動きが無かったのが物足りなかった。
作画は乱れがところどころあったものの、セリフ以上に感情を表現している描写も多く、大事なところではしっかりとした存在感。セリフが言い回しなどちょっとストレートでない箇所もあった分絵が語る魅力がありました(演出点にしました)。
恋愛ものとしてしっかり完結させた作品で観終わった後に気持ち悪さも残らない、内容もいろんな人におススメしやすい作品です。
『貧乏神が!』【B+78】
『貧乏神が!』(びんぼうがみが!)
おススメ 【B】
話数:全12話
今までに見た回数:1回
制作年:2012年4月 - 6月
ジャンル:ギャグ・コメディ・アクション・バトル・学園
1. 設定(世界観) |
7 |
2. ストーリー展開 |
7 |
3. 登場人物設定 |
8 |
4. キャラデザイン |
8 |
5. 作画(背景/美術) |
7 |
6. 演出(アクション) |
7 |
7. 声優 |
9 |
8. 音楽(OP/ED) |
9 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
6 |
10. その他テンション&ギャグバランス! |
10 |
合計 |
78 |
ストーリー
異常な幸運で世間のエナジーバランスを乱す桜市子のいる人間界へ、彼女を普通の人間にするために貧乏神界から貧乏神・紅葉が遣わされたことによって騒動が巻き起こされる。
Wikiより
「ジャンプスクエア」にて連載中のマンガが原作。作中には、「週刊少年ジャンプ」および「ジャンプスクエア」で活躍する漫画家や漫画作品を中心としたパロディが多く盛り込まれている。また、オマージュやメタフィクション的なギャグも盛り込まれており、アニメも同様にパロディ満載でその辺も見どころの一つ。
コメディを中心にしながらも、異常な幸福エナジーをもつ主人公と、そんな主人公を普通の人間にするために貧乏神が幸福エナジーを奪いにやってくるというストーリー。
バカバカしすぎるほどのコメディとギャグは始まって早々驚いてしまうのだが、昭和の雰囲気のギャグはハマれば最後まで楽しむことができる。テンション高すぎで滑りまくってみえるか、お約束の笑いを楽しめるかといった、受け取りかたの違いで評価を大きく割れる作品。関係無いかもしれないが関西出身の私にはお約束ネタはヒットだった。
序盤はこちらも慣れていないせいもありギャグが滑っているような気がしたが、観れば観るほど味がでてくる。勢いとテンション、テンプレ、パロディ、メタ発言など、ストーリーに突如として乱入してくるネタは、またこれかと繰り返す内容もあったが良く言えば分かり易い。笑いのハードルは低いといえるのである意味目の肥えてない有名どころのアニメしか観ないという人の方が笑えそうだ。
内容はギャグばかりかというとそういうこともなく、ストーリーはシリアス展開も含む。こういう作風の場合余計な要素に感じるシリアス展開なのだが、回を重ねる毎にシリアス展開もきっちり面白くなっていた。ギャグとシリアスのメリハリはなく、中途半端という評価も序盤は浮かんだが、この作品の場合これが魅力になっており、観終わってみれば逆にいろいろな要素がバランスよく完成されていたと感じた。さすが『銀魂』を制作しているスタッフの仕事ぶり。
最終回は答えがみえている展開だったが、ポイントでのギャグや、最後のオチもしっかりできており満足のいく内容。また、1クールを通して主人公が着実に成長していく様子も違和感無く描けていた。
キャラクターは1人1つイカれた要素を備えており、全員がボケることができる個性的なラインアップ。ありきたりのようで世界観のおかげか新鮮さも感じた。
また声優さんに驚かされる。主人公のハイテンションを花澤香菜さんが演じているのだがまさかのチョイス。1話でいきなり「あれ?」と気になり思わず出演声優を再確認。すぐに慣れたが叫ぶセリフやたまに出る低めの声に驚かされる。最初はミスチョイスではとも思ったが最後まで観れば納得のいくチョイスでした。貧乏神の内山夕実さんも本当にいい演技でした。2人の掛け合いが安定していたおかげで作品がよくなっています。あと関係無いのですが河原木志穂さんはどうしても『School Days』の「西園寺 世界」のイメージが抜けませんね。どうしても視聴中によぎってしまいました(笑)
OP、EDもなかなかよい。OP曲は両声類「ピコ」(詳しくはWiki、ニコニコ動画参照)の歌声ということもあり、毎回飛ばさずに聴ける不思議な魅力があった。
ありきたりな作品の様で実は個性があってよい。最後まで観てみればギャグ・コメディとシリアスな話のバランスが取れており、ただのハイテンションコメディではなかったところがかなり気に入った。2期があればさらに作品としての完成度が高まりそうだが、原作ストックもあるし期待していいのだろうか。
原作にも興味が出たので、貧乏神と幸福少女の物語の続きはマンガで読みながら2期を待ちたいと思います。
追記:原作最新刊まで読みました。1期の魅力を維持しながら2期は難しそうですね。また違った面白さは出るとは思いますが…。
『境界線上のホライゾンII(第2期)』【B-73】
『境界線上のホライゾンII(第2期)』(きょうかいせんじょうのホライゾン2、Horizon on the Middle of NowhereⅡ)
おススメ 【B-】
話数:全13話
今までに見た回数:1回
制作年:2012年7月 - 9月
ジャンル:SF・ファンタジー・学園・アクション・バトル・恋愛・コメディ
1. 設定(世界観) |
7 |
2. ストーリー展開 |
7 |
3. 登場人物設定 |
7 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
7 |
6. 演出(アクション) |
10 |
7. 声優 |
8 |
8. 音楽(OP/ED) |
7 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
7 |
10. その他さらにスゴイかも!? |
6 |
合計 |
73 |
ストーリー
三河争乱を経て出航した航空都市艦・武蔵は、英国をめざす航海の途上にあった。目的は、英国に武蔵への協力を取りつけること。
しかし、後に控えているアルマダ海戦で英国と敵対することになる三征西班牙は、それを阻止するため武蔵を襲撃。陸上部や野球部員らによる波状攻撃、さらには聖譜顕装や重武神・道征白虎までも持ち出してくる三征西班牙に、武蔵は苦戦を強いられる。
本多・正純が休戦を呼びかけるも攻撃の手は一向に緩まず、ついには副会長フアナが大罪武装「嫌気の怠惰」の超過駆動を発動させる。もはや打つ手なしかと思われたその時、現れたのはリアル派――! ?
商品紹介より
前作1期からの続きの話となるため2期から観ても話は分かりにくい。観ていても1期をある程度理解できていない人はさらに分からない内容。1期のレビューでも言ったが相当人を選ぶ作品である。ただ、2期を観る人は1期をなんらかの面で楽しめたということ前提でレビューするのでその辺のことは前レビューを参照してください。
2期に入ってからはあらゆる面で1期のレベルをさらに上げたという感じである。主人公の裸シーンは大増量(男です)。エロワードでもセックス、セックスと何回という言葉の連呼、とにかく変態面はやりすぎている感も。
多すぎるキャラクターは2期になってさらに増量。新たな国や組織の登場でますます情報量が増える。前回のキャラクターラインアップに加え、スポーツ選手や小説家まで増えるのでもうゴチャゴチャと言ってしまってもいいくらいのなんでもありな感じだが、相変わらずアニメ内では説明が少ないのが困りどころ。
原作未読の視聴者に補間を求める作りは、なんとなく納得しながら観ることを強制するので、1期はまだよくても2期は急につまらなくなる人が出そう。特に2期観れば1期の不明点が解決すると期待していた人はさらに疑問点が増えてしまう可能性もあるのでなおさらである。しかしこの作品でアニメ中に説明を求めるのは正直難しい。結局は理解して観たければ原作を読めということなのか。(そして私は読んだのだが)
バトルアクションは1期に続き2期も絶好調。個人的にはスポーツ関連のバトル要素はイマイチだったが評価は前作の通り。また1期でみられた討論・交渉戦も2期では「商談戦」という形で新たな面白さをみせてくれた。あらゆるバトル方法に加え、戦艦のアクションなんかも見どころで、ストーリーや設定についていけない人でも楽しめる要素はそのままなのは高評価。
設定でもアクションでも1期を楽しんで2期に流れた人は変わらず楽しめる内容になっている。
なんでもありの様でそれを強引にまとめてしまう世界観。全体的なクオリティもそのままかそれ以上で視聴者をいろんな意味で裏切らないらしい作品に仕上がっている。特に最終話Aパートはここまで観てよかったと思える出来だった。
大きく残念なのは1期のときもそうだったが、1クールで終わってしまうこと。私の場合原作も合わせて間は埋まるがアニメだけの視聴者はそうはいかない。雰囲気で観ていた人はどんどんシリーズが進むごとに脱落していきそうだ。原作は未完だが、アニメも全て完結した後にシリーズまとめて一挙放送!なんてことがあるまでは心からオススメ!とは言えなそうである。
『境界線上のホライゾン』【C+69】
『境界線上のホライゾン』(きょうかいせんじょうのホライゾン、Horizon on the Middle of Nowhere)
おススメ 【C+69】
話数:全12話
今までに見た回数:2回
制作年:2011年10月 - 12月
ジャンル:SF・ファンタジー・学園・アクション・バトル・コメディ
1. 設定(世界観) |
7 |
2. ストーリー展開 |
6 |
3. 登場人物設定 |
7 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
7 |
6. 演出(アクション) |
10 |
7. 声優 |
7 |
8. 音楽(OP/ED) |
7 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
6 |
10. その他なんかスゴイかも!? |
5 |
合計 |
69 |
ストーリー
人類が天上から戻った時代。唯一人類が地球上で生活可能な土地を舞台に、改めて人類が天上へ戻ることを目的として過去の歴史を再現する世界。極東と呼ばれる国の独立領土「武蔵」にある学院の生徒たちを取り巻く騒動を描く。
Wikiより
原作を知らずに予備知識の無い状態で視聴を始めると、いきなり「ナニコレ?」な展開が続く。原作を知らない視聴者を完全に置いていく。原作のライトノベルを読めということね。と調べてみるとこれライトじゃないよ!というくらいのとんでもなく分厚い本が出てきます。いやいやこれを読んでいる時間は無い。せめてWikipediaをみて補間しようと思っても序盤の段階だとイマイチ分かりにくい。
完全に取り残されたままストーリーが進むのですが3話で あれ?なんでこんなにジワジワと来ているのだろう。5話で結構ハマっている自分に気づく。でも、内容がよく分かっているわけではない。それなのに面白さがある。
世界観は原作で作者が触れているのだが、設定資料がA4で780ページに及ぶ膨大なもの。短く説明するなら、地球を去った人類が荒廃した地球に舞い戻り、再び「天」に戻るため、歴史の再現をしている世界を舞台とした遠未来戦艦SFファンタジー といったところ。
もう少し細かく触れると、荒廃した地球では「神州」と呼ばれる日本列島以外居住不可能となった世界。日本以外の国の人々は異世界「重奏世界」を作り住み、神州人に制御装置「神器」を預け、再び天へのぼるため、地球人の歴史を記した歴史書「聖譜」をもとに歴史再現を行い・・・(以下略)
説明だけで何行かかるのか分からないのでやめておきます(笑)
アニメだけを観ても全て理解できるほど詳しく説明しないので原作かWikipedeiaを読んで理解しないと設定は基本つまらなく感じるでしょう。また、同作者の他の作品にも世界観が繋がっておりそちらも読まないと真の意味での理解はできないようです。アニメの初見時は原作未読だったのですが、実は2期の放送前に原作に手を出しました。アニメをきっかけにラノベ原作に手を出したのは久しぶりです。
テレビ放送のアニメとしてのレビューとなると、設定は理解ができれば面白いのですが先述のとおり説明不足気味。完全に初見の時は無理に理解しようとすると5話までが若干ストレスでした。7話あたりの説明でだいたい理解できてきましたが、2回目の視聴でないと前半何やっているのかいまいち分からない展開は評価しづらい。アニメだけでもある程度理解は可能ですが、原作を読んでみればかなりアニメでは結構省略されていたことも分かったので、やっぱり原作既読前提の作りです。これならハッキリ言ってOVAでも良くない? と思うところもありますが、バトルアクションやキャラクターもいろいろと魅力はあるので、原作未読でも好みが合えば結構楽しめます。
ストーリーで原作未読でもとりあえず分かることと言えば「馬鹿が囚われた姫を助けに行く」ということ。こう言うと単純だが複雑な設定を理解できればシミュレーションゲームの様な面白味も加わった楽しさに。
バトルアクションは魔法から兵器から、さらには他ではみることのなかった「討論・交渉戦」等いろいろ。この世界観らしいなんでもありのバトルは多彩な演出も加わり見どころは満載。なんでもありとは言ったものの、理屈やルールのあるバトル内容になっておりなかなか面白い。
登場キャラは1話冒頭からいきなり大量に登場しこれも不親切。この世界観らしくキャラのほとんどが色物でロボ、魔女、悪魔、天使、巫女、忍者、etc・・・。人間もいるのだがなんかいろいろぶっ飛んでいる(笑) まともに紹介もないままどんどん進むので名前や関係性なんて覚えていられない。だが徹底してブレのないキャラたちは真っ直ぐで分かり易い。妙にぷるぷるする巨乳キャラや裸の主人公、エロワードも多く、万人受けはしないし好き嫌いが明確に出そうではあるが、今後も話が続くことを踏まえると無駄なキャラというのは感じなかった。
複雑な設定・多すぎるキャラなど圧倒的な情報量を前にただただ困惑するか、何も考えずに細かいことはどうでもよくて面白いとみるか、詳しく知ればもっと面白くなるかもと原作やWikipediaを開くか、それぞれに感じられる面白さの差は大きく評価は分かれる作品。
中途半端にしなかった分完成度は高いが、どれもこれも突き抜けている分良し悪しが出てしまっており、視聴するものを選ぶという点はマイナス。原作未読の1回目視聴時は前半観ていて理解しようとすればするほど疲れた。
いっそのことノリだけで楽しみましょうとおススメしたいところもあるのだが、観る前でも観た後でもよいので原作も手に取ってみてほしい。原作で補間すれば面白さが増す濃い作品です。
素直にオススメ!と誰にでも言えないのは残念ではあるがこういうのも好きな自分に気付けました。
『にゃんこい!』【B+77】
『にゃんこい!』
おススメ 【B+】
話数:全12話
今までに見た回数:2回
制作年:2009年10月 - 12月
ジャンル:学園・ラブコメ
1. 設定(世界観) |
6 |
2. ストーリー展開 |
6 |
3. 登場人物設定 |
8 |
4. キャラデザイン |
8 |
5. 作画(背景/美術) |
8 |
6. 演出(アクション) |
8 |
7. 声優 |
10 |
8. 音楽(OP/ED) |
8 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
7 |
10. その他コメディへのこだわり |
8 |
合計 |
77 |
ストーリー
猫アレルギーの高校生・高坂潤平は学校からの帰り道に転がっていた空き缶を蹴飛ばす。ところが、その空き缶は運悪く地元で信仰を集めている「猫地蔵さま」に命中、首がもげてしまう。その日の晩、家で飼っている猫のニャムサスが話す言葉をなぜか理解できることに気が付いた潤平は、猫地蔵さまの首がもげてしまったことと関係があるのではないかと思い再び猫地蔵さまの所へ。
Wikiより
無料ウェブコミック誌で連載されていたマンガが原作のアニメ。
メインとなる話は、とある事情から猫とコミュニケーションが取れるようになった主人公と、同じ高校の女生徒などが繰り広げるラブコメディ。
主人公が運悪く猫地蔵の「100匹の猫に善行を施さないと猫にされてしまう」という呪いにかかり、もともとの持病の猫アレルギー体質には辛すぎる100匹の猫への善行が強いられる。また、呪いのことを他人に知られれば、主人公と知った人にも不幸が訪れるという設定。
ただ、観終わってみればそこまでネコネコした話がメインだったような印象は無く、どちらかというと女性とのラブコメ要素の方が印象強い。というのが、猫のお悩み解決は前半こそしっかりしていたものの、後半は内容があっさりしてしまっており、ラブコメに比重が寄っていた。タイトルから猫萌えの内容を期待すると外れてしまうので要注意。
ラブコメ展開の方だが、主人公は良くモテるので若干ハーレム状態になる。そこまでエロエロしているわけでもないので男女問わず観れる内容のハーレムだ。(珍しく妻も観ていた)
ラブコメハーレムなのにもかかわらず、万人受けしそうな内容が非常に珍しいのだが、悪く言えば王道の定番で、お約束展開が多いこととなかなか進展しないラブコメものとも言えるため過度の期待は禁物。様々なアニメに触れてきた人ほど退屈になる可能性が高い。
しかもこの作品に関しては主人公の好きなヒロインがあくまでもぶれることがないのでハーレムの中で感情が大きく揺れ動くわけでもなく、ハーレムといってもヒロインは最初の2人で充分だったりする。
後から出てくる巨乳配達員と先輩と双子はヒロインとしてはあまり機能していないのが残念ではあるが、わき役としては十分な魅力を持っていたのは救い。ラブコメには大きな影響が出ないもののギャグ面で笑わせてくれた。しかし唯一双子の退魔術的な設定は個人的には不要だった。呪いの理解者としてのポジションは良かったので双子は必要なキャラだったと思っているが、突然の違和感のある10話のファンタジー展開は必要性が疑問だ。
とにかく1クールの割にキャラが多いこともあり無駄な回り道が多くなっている。せめて綺麗に完結していればこの辺の評価は変わったのだが、現在も原作は未完の状態でこのアニメももちろん未完。最後には2期も匂わせていたこともあり、そこまで気にも止めていなかったのだが、2010年4月から作者が病気のため、原作が休載に入ってしまったこともあり、2期が期待できなくなったときは残念だった。
現在では、約1年半の長期休載を経て、2011年11月より不定期掲載ではあるものの連載が再開しているとのことなので、ここ一年は2期のお知らせを今か今かと待っている。(そして「にゃんこい!!2期決定」というスレタイに釣られまくっている(笑))
猫の要素が無ければどこにでもありそうな作品になると言いたいところなのだが、このアニメが良かったところは、テンポの良さとギャグ要素、そして劇伴に演出、自由すぎるキャラと声優さんの自由な演技。様々な要素においてコメディ視点で視聴者を意識したエンターテインメントができあがっている。あとはキャラクターデザインが好みならなお良し。私はほとんどの回を楽しく観ることができたアニメでした。最後がスッキリするかどうかで印象が変わるところもあるが、私は2期が出ることを楽しみに待っております。
『生徒会役員共OAD&OVA』【C-63】
『生徒会役員共OAD&OVA』(せいとかいやくいんどもOAD&OVA)
おススメ 【C-】
話数: OAD:14話、15話、17話(2012年12月現在) 、OVA:16話
今までに見た回数:1回
制作年:OAD:2011年4月~ OVA:2012年4月26日発売
ジャンル:日常・学園・ギャグ
※画像はOVAパッケージ
1. 設定(世界観) |
5 |
2. ストーリー展開 |
5 |
3. 登場人物設定 |
8 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
6 |
6. 演出(アクション) |
6 |
7. 声優 |
8 |
8. 音楽(OP/ED) |
4 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
4 |
10. その他下ネタエロネタ |
10 |
合計 |
63 |
ストーリー
舞台は、少子化の影響で女子校から共学校となった私立高校・桜才学園。新入生の津田タカトシは、ひょんなことから生徒会長・天草シノによって生徒会副会長に任命される。一般に堅いイメージがある生徒会だが、桜才学園の生徒会には癖のあるメンバーが待ち受けていた。
Wikiより
OADで発表された14話のストーリーはテレビアニメ放送の続きになり、新年度を迎えて主人公が2年生になる頃から始まる。主人公の妹も新入生で同じ学校に入るため登場回数が増え、一年生の登場人物も増える。OVAは16話の扱いになり話は2年生の夏休み頃の話となる。
すでにテレビアニメ放送の『生徒会役員共』を視聴済み、また前レビューを見ている人はすでにご存じだとは思いますが下ネタエロボケのラッシュです。
テレビでの放送時は規制が多すぎたがDVD制作が前提だとその辺りの事情もクリアなので本来の持ち味が活きていて面白い。このレビューにあたりテレビアニメ版もDVDの規制なしで改めて視聴しましたがこっちの方がやはりネタの危険度はさらに高め(笑)
この辺は続編をあえてテレビ放送向けで2期制作しないことのメリットとなっており、この作品にはよくあうスタイル。
しかし残念なのは14話、15話、17話がOADであること。(18話もOAD予定)
コミックの限定版特典となるため、私のように原作読者なら限定版を購入すればいいのだが、マンガの方に興味の無い方には非常に不便。DVDを手に入れようにもOVAと違い世に出回っていないので簡単に観ることができない。この辺は評価には本来関係ないのだが勿体ない。
OP、EDとも特に新仕様にはなっていないのと、唯一のOVAも16話の1話分しか収録されていないのが残念。せっかくならOADの14、15話を収録すればと思ってしまうのですが大人な事情があるのでしょう。しかしOVAの16話を観るだけでも『生徒会役員共』の原作ファン、テレビ放送が面白かった人、続きが観たい人は観て損は無いはず。テンポはテレビ放送版よりもさらに良くなっているしネタも過激さを増しており楽しめます。
OADという形でも、OVAでも、このクオリティで今後も発表されるなら、続きを楽しみに待ち続けたいと思えるので私はよしとしておきます。
後に数話分ストックが溜まった時点でOAD発表の話も何らかの形になって世に出ることを期待したい。