『にゃんこい!』【B+77】
『にゃんこい!』
おススメ 【B+】
話数:全12話
今までに見た回数:2回
制作年:2009年10月 - 12月
ジャンル:学園・ラブコメ
1. 設定(世界観) |
6 |
2. ストーリー展開 |
6 |
3. 登場人物設定 |
8 |
4. キャラデザイン |
8 |
5. 作画(背景/美術) |
8 |
6. 演出(アクション) |
8 |
7. 声優 |
10 |
8. 音楽(OP/ED) |
8 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
7 |
10. その他コメディへのこだわり |
8 |
合計 |
77 |
ストーリー
猫アレルギーの高校生・高坂潤平は学校からの帰り道に転がっていた空き缶を蹴飛ばす。ところが、その空き缶は運悪く地元で信仰を集めている「猫地蔵さま」に命中、首がもげてしまう。その日の晩、家で飼っている猫のニャムサスが話す言葉をなぜか理解できることに気が付いた潤平は、猫地蔵さまの首がもげてしまったことと関係があるのではないかと思い再び猫地蔵さまの所へ。
Wikiより
無料ウェブコミック誌で連載されていたマンガが原作のアニメ。
メインとなる話は、とある事情から猫とコミュニケーションが取れるようになった主人公と、同じ高校の女生徒などが繰り広げるラブコメディ。
主人公が運悪く猫地蔵の「100匹の猫に善行を施さないと猫にされてしまう」という呪いにかかり、もともとの持病の猫アレルギー体質には辛すぎる100匹の猫への善行が強いられる。また、呪いのことを他人に知られれば、主人公と知った人にも不幸が訪れるという設定。
ただ、観終わってみればそこまでネコネコした話がメインだったような印象は無く、どちらかというと女性とのラブコメ要素の方が印象強い。というのが、猫のお悩み解決は前半こそしっかりしていたものの、後半は内容があっさりしてしまっており、ラブコメに比重が寄っていた。タイトルから猫萌えの内容を期待すると外れてしまうので要注意。
ラブコメ展開の方だが、主人公は良くモテるので若干ハーレム状態になる。そこまでエロエロしているわけでもないので男女問わず観れる内容のハーレムだ。(珍しく妻も観ていた)
ラブコメハーレムなのにもかかわらず、万人受けしそうな内容が非常に珍しいのだが、悪く言えば王道の定番で、お約束展開が多いこととなかなか進展しないラブコメものとも言えるため過度の期待は禁物。様々なアニメに触れてきた人ほど退屈になる可能性が高い。
しかもこの作品に関しては主人公の好きなヒロインがあくまでもぶれることがないのでハーレムの中で感情が大きく揺れ動くわけでもなく、ハーレムといってもヒロインは最初の2人で充分だったりする。
後から出てくる巨乳配達員と先輩と双子はヒロインとしてはあまり機能していないのが残念ではあるが、わき役としては十分な魅力を持っていたのは救い。ラブコメには大きな影響が出ないもののギャグ面で笑わせてくれた。しかし唯一双子の退魔術的な設定は個人的には不要だった。呪いの理解者としてのポジションは良かったので双子は必要なキャラだったと思っているが、突然の違和感のある10話のファンタジー展開は必要性が疑問だ。
とにかく1クールの割にキャラが多いこともあり無駄な回り道が多くなっている。せめて綺麗に完結していればこの辺の評価は変わったのだが、現在も原作は未完の状態でこのアニメももちろん未完。最後には2期も匂わせていたこともあり、そこまで気にも止めていなかったのだが、2010年4月から作者が病気のため、原作が休載に入ってしまったこともあり、2期が期待できなくなったときは残念だった。
現在では、約1年半の長期休載を経て、2011年11月より不定期掲載ではあるものの連載が再開しているとのことなので、ここ一年は2期のお知らせを今か今かと待っている。(そして「にゃんこい!!2期決定」というスレタイに釣られまくっている(笑))
猫の要素が無ければどこにでもありそうな作品になると言いたいところなのだが、このアニメが良かったところは、テンポの良さとギャグ要素、そして劇伴に演出、自由すぎるキャラと声優さんの自由な演技。様々な要素においてコメディ視点で視聴者を意識したエンターテインメントができあがっている。あとはキャラクターデザインが好みならなお良し。私はほとんどの回を楽しく観ることができたアニメでした。最後がスッキリするかどうかで印象が変わるところもあるが、私は2期が出ることを楽しみに待っております。