あにまな(animana)

アニメ(ANIMe)とマンガ(MANga)のレビュー記録ブログ。80点以上(A)でたら私のおススメです!

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『境界線上のホライゾン』【C+69】

 境界線上のホライゾン (Horizon on the Middle of Nowhere) 1 (初回限定版) [Blu-ray]

境界線上のホライゾン』(きょうかいせんじょうのホライゾン、Horizon on the Middle of Nowhere

おススメ 【C+69

話数:全12

今までに見た回数:2

制作年:201110 - 12

ジャンル:SF・ファンタジー・学園・アクション・バトル・コメディ

 

1. 設定(世界観)

7

2. ストーリー展開

6

3. 登場人物設定

7

4. キャラデザイン

7

5. 作画(背景/美術)

7

6. 演出(アクション)

10

7. 声優

7

8. 音楽(OP/ED)

7

9. 音楽(BGM/劇伴)

6

10. その他なんかスゴイかも!?

5

合計

69

 

ストーリー

人類が天上から戻った時代。唯一人類が地球上で生活可能な土地を舞台に、改めて人類が天上へ戻ることを目的として過去の歴史を再現する世界。極東と呼ばれる国の独立領土「武蔵」にある学院の生徒たちを取り巻く騒動を描く。

Wikiより

 

原作を知らずに予備知識の無い状態で視聴を始めると、いきなり「ナニコレ?」な展開が続く。原作を知らない視聴者を完全に置いていく。原作のライトノベルを読めということね。と調べてみるとこれライトじゃないよ!というくらいのとんでもなく分厚い本が出てきます。いやいやこれを読んでいる時間は無い。せめてWikipediaをみて補間しようと思っても序盤の段階だとイマイチ分かりにくい。

完全に取り残されたままストーリーが進むのですが3話で あれ?なんでこんなにジワジワと来ているのだろう。5話で結構ハマっている自分に気づく。でも、内容がよく分かっているわけではない。それなのに面白さがある。

 

 世界観は原作で作者が触れているのだが、設定資料がA4780ページに及ぶ膨大なもの。短く説明するなら、地球を去った人類が荒廃した地球に舞い戻り、再び「天」に戻るため、歴史の再現をしている世界を舞台とした遠未来戦艦SFファンタジー といったところ。

もう少し細かく触れると、荒廃した地球では「神州」と呼ばれる日本列島以外居住不可能となった世界。日本以外の国の人々は異世界「重奏世界」を作り住み、神州人に制御装置「神器」を預け、再び天へのぼるため、地球人の歴史を記した歴史書「聖譜」をもとに歴史再現を行い・・・(以下略)

説明だけで何行かかるのか分からないのでやめておきます()

アニメだけを観ても全て理解できるほど詳しく説明しないので原作かWikipedeiaを読んで理解しないと設定は基本つまらなく感じるでしょう。また、同作者の他の作品にも世界観が繋がっておりそちらも読まないと真の意味での理解はできないようです。アニメの初見時は原作未読だったのですが、実は2期の放送前に原作に手を出しました。アニメをきっかけにラノベ原作に手を出したのは久しぶりです。

 

テレビ放送のアニメとしてのレビューとなると、設定は理解ができれば面白いのですが先述のとおり説明不足気味。完全に初見の時は無理に理解しようとすると5話までが若干ストレスでした。7話あたりの説明でだいたい理解できてきましたが、2回目の視聴でないと前半何やっているのかいまいち分からない展開は評価しづらい。アニメだけでもある程度理解は可能ですが、原作を読んでみればかなりアニメでは結構省略されていたことも分かったので、やっぱり原作既読前提の作りです。これならハッキリ言ってOVAでも良くない? と思うところもありますが、バトルアクションやキャラクターもいろいろと魅力はあるので、原作未読でも好みが合えば結構楽しめます。

 

ストーリーで原作未読でもとりあえず分かることと言えば「馬鹿が囚われた姫を助けに行く」ということ。こう言うと単純だが複雑な設定を理解できればシミュレーションゲームの様な面白味も加わった楽しさに。

バトルアクションは魔法から兵器から、さらには他ではみることのなかった「討論・交渉戦」等いろいろ。この世界観らしいなんでもありのバトルは多彩な演出も加わり見どころは満載。なんでもありとは言ったものの、理屈やルールのあるバトル内容になっておりなかなか面白い。

登場キャラは1話冒頭からいきなり大量に登場しこれも不親切。この世界観らしくキャラのほとんどが色物でロボ、魔女、悪魔、天使、巫女、忍者、etc・・・。人間もいるのだがなんかいろいろぶっ飛んでいる() まともに紹介もないままどんどん進むので名前や関係性なんて覚えていられない。だが徹底してブレのないキャラたちは真っ直ぐで分かり易い。妙にぷるぷるする巨乳キャラや裸の主人公、エロワードも多く、万人受けはしないし好き嫌いが明確に出そうではあるが、今後も話が続くことを踏まえると無駄なキャラというのは感じなかった。

 

 複雑な設定・多すぎるキャラなど圧倒的な情報量を前にただただ困惑するか、何も考えずに細かいことはどうでもよくて面白いとみるか、詳しく知ればもっと面白くなるかもと原作やWikipediaを開くか、それぞれに感じられる面白さの差は大きく評価は分かれる作品。

中途半端にしなかった分完成度は高いが、どれもこれも突き抜けている分良し悪しが出てしまっており、視聴するものを選ぶという点はマイナス。原作未読の1回目視聴時は前半観ていて理解しようとすればするほど疲れた。

いっそのことノリだけで楽しみましょうとおススメしたいところもあるのだが、観る前でも観た後でもよいので原作も手に取ってみてほしい。原作で補間すれば面白さが増す濃い作品です。

素直にオススメ!と誰にでも言えないのは残念ではあるがこういうのも好きな自分に気付けました。

 

『境界線上のホライゾンII(第2期)』のレビューはこちら

 

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