『だから僕は、Hができない。』【D-49】
『だから僕は、Hができない。』(だからぼくは、えっちができない。)
おススメ 【D-】
話数:全12話
今までに見た回数:1回
制作年:2012年7月 - 9月
ジャンル:学園・ファンタジー・ラブコメ
1. 設定(世界観) |
4 |
2. ストーリー展開 |
2 |
3. 登場人物設定 |
4 |
4. キャラデザイン |
6 |
5. 作画(背景/美術) |
6 |
6. 演出(アクション) |
3 |
7. 声優 |
6 |
8. 音楽(OP/ED) |
6 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
7 |
10. その他 エロが原動力 |
5 |
合計 |
49 |
ストーリー
桃園学園の高校生加賀良介は、ある雨の日、自宅前に佇む少女リサラ・レストール(王家を守る女家の筆頭)と出会い、ずぶ濡れだった彼女を自宅に招く。
「特異者」と呼ばれる人間を探しにきたという死神のリサラは、 人間界に留まるため良介に「折れた剣のグラム(の半身)」を埋め込み、良介の生きる力「エナジー」を受け取ることにする。
事情を聞いて半信半疑だった良介だが、突如現れたリサラの敵の魔物に襲われる。 エナジーの少ないリサラは本来の力を発揮できず窮地に陥るが、 破れた服から覗くおっぱいを見た良介のすけべ心から湧き出たエナジーがリサラを回復させ、魔物を撃退する。
その直後リサラから「3か月後に死ぬ運命」と聞かされた良介は動揺するが、 リサラの探す“特異者”の力なら新しい命を貰えると言われ、リサラとの同棲・協力生活をはじめることになる。
Wikiより
アダルトゲームのシナリオライター橘ぱんさんの、一般向け初のライトノベルをアニメ化。
テレビアニメ版のストーリーは3話目以降、原作と大きな違いがあり、5話目以降はアニメオリジナルストーリーになるらしい。(私は原作未読)
そのため、ヒロインの性格・主人公の寿命・死神と人間の関係など、世界設定にも違いが見られるとのことだが、そのせいなのかストーリー展開は全体的にパッとしなかった印象。
というのもタイトルから連想していた内容と違い、死神や魔物などファンタジー要素がたっぷり。もちろんタイトルに「H」とあるくらいなのでエロネタが多いのだが、魔物だなんだと登場するため妙にシリアスになる部分が多くなり、エロの見せ方も設定に準ずる形が多い。バトルシーン等においても服を削るためのお約束なのでしょうが、ヒロインのリサラがとりあえずボロボロにやられてピンチになると、主人公のエロエナジーで回復して敵を倒すという某パンのヒーローのような展開がお約束。触手とか好きな人ならともかくあまり一般ウケしなさそうなエロさで、実際のところ露出しているというだけのシーンが多い。
前半はエロコメディで笑えたのに後半シリアスが多すぎてどっちつかずになり、どちらの方向にも中途半端になってしまっており物足りないのが一番の印象だ。
あとタイトルに特徴がありすぎて独り歩きしすぎているのかも。最近ラノベに多い、長いタイトルは嫌いではないが中身に繋がりにくいのはいかがなものかと。
最後まで観て、全体的なストーリーとしては終盤の鬱展開から最終回良く持ち直したなぁとは思うが、シリアス多めのエロ要素が消化不良なので+1話でサービス回やってしめてもらいたかった。
物語の結末としては悪くない落としどころで、うまくやれば2期もできる展開で終わらせたところは原作ファンにやさしい印象。というかこれからが面白くなりそうと思えるストーリー・世界観だった。※最終話の後、原作の世界観設定になるという造りの様で、この設定ならタイトル通りの展開もありえるのかと納得。というかここまで原作改変しないでやったほうが素直に面白かったのでは?と思ってしまった。
あれこれとストーリーについて言ったが、主人公の下ネタなんかはなかなか笑えた。ちょっとぶっ飛びすぎている感もあるが、私はこれくらい振り切ったキャラの方が好きなので良い。声優の下野紘さんの演技が非常によかったのも影響は大きい。エロを爽やかにする力はさすがです。
しかし肝心の女性キャラはちょっと雑な作りで正直魅力は薄いです。
あー乳首の描写はさすがに丁寧だなぁと思うくらい(笑)
評価としては低くなりましたが、父親の伏線とか未回収ですし、作品内容が崩壊しているわけでもないので続きがあるなら観てみたい。続きは円盤の販売量によりそうですが、地上波では露骨な規制が入り、規制の向こうは円盤で観てねというあざとい感じなので、多くの人が買ってまで観たい内容かと言われると、ちょっと売り上げは期待できなそう。
コメディタッチで思春期の男の子を描いたこの作品は、これぞ王道といった感じなので、ファンタジーとエロにトレンドがきてる人は楽しめると思います。