あにまな(animana)

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『あの夏で待ってる』【D+53】

あの夏で待ってる 1 (初回限定版) [Blu-ray]

あの夏で待ってる』(あのなつでまってる)

略称 「なつまち」 「あの夏」

おススメ 【D+

話数:全12

今までに見た回数:1

制作年:20121 -3

ジャンル:SF・ラブコメ

 

1. 設定(世界観)

2

2. ストーリー展開

2

3. 登場人物設定

5

4. キャラデザイン

8

5. 作画(背景/美術)

9

6. 演出(アクション)

5

7. 声優

7

8. 音楽(OP/ED)

7

9. 音楽(BGM/劇伴)

6

10. その他おねがい!?

2

合計

53

 

ストーリー

ある夜、霧島海人は趣味の8mmカメラで湖周辺の夜景を撮っていたが、突然光り始めた空に何かの物体を目撃する。次の瞬間、辺りが閃光と衝撃に包まれると同時に海人は吹き飛ばされて重傷を負い、そのまま湖へと落下していく。朦朧とする意識の中、海人は自分の手を掴む女性を目撃する。

Wikiより

 

オリジナル作品をやりたいと作成されたらしいアニメ。「青春モノ」か「ラブコメ」をと最初に考え、テーマとしてスタンダードな「王道的ラブコメ」を目指したとされている。『おねがい☆ティーチャー』とその続編『おねがい☆ツインズ』からなる『おねがい』シリーズのオマージュ的な側面も持つ作品。

 

ストーリーは基本的にはラブコメだが、宇宙人が絡んでくるというSF要素もある。メインキャラクターはラブコメにふさわしく高校生。序盤にメインヒロイン「イチカ」との間にその宇宙人的なSF要素をもって主人公とヒロインの間には奇妙な関係ができるというスタイルで話は始まる。

 

簡単に説明するとヒロイン「イチカ」は宇宙人で、地球に来る途中に事故にあい地球に落下。紆余曲折の末、イチカは主人公宅に下宿することになるという話から始まる。

ここまでもヒロインと同居させることを前提にした設定がご都合主義に展開。そして宇宙人であることを隠した同居生活が始まっても、実際のところは視聴している側からは全然隠せておらず、それに対して違和感を抱いていない周りの登場人物たちもご都合主義が全開といった感じで細かいことを気にしてみると楽しめない作品である。

 

それよりもこの作品の大きな問題はヒロインイチカの魅力不足。ヒロイン要素としては巨乳・メガネ・年上・世間知らず・同居・謎の宇宙人というカードが揃っているのに物足りない。声優さんも戸松遥さんなので申し分ないのに評価できないのは他のヒロインが魅力的すぎたことと、中途半端なSF要素を盛り込んだことによるストーリーの不完全燃焼が原因。

特にサブヒロインの「谷川柑菜」が主人公を一途に思う描写がメインヒロインイチカを超えていた。また、SF要素の面でも「レモン先輩」のほうが充分ミステリアス。そして肝心の主人公が観ていて好きになれるところがあまりなく、主人公とメインヒロインの関係を十分に描ききれていなかったので、観ているうちに他に興味を奪われ肝心なこの二人の恋の行方に興味が無くなっていたという方が正しい()

とは言うものの910話あたりでメインヒロインの魅力が出てき始め、盛り上がってきたところもあったのだが、1クールという作品では時すでに遅し。そして終盤にはSF要素も含め、駆け足に展開するので肝心なところが明らかに尺不足なまま終わる。

 

「青春」を描くにあたり、SF要素の設定が先行し、後から青春要素を貼りつけて行ったようなストーリー展開は正直何を描きたかったのか曖昧にしただけで、設定に意味がみえない。

アニメとしては他の部分が高いレベルで作成できていたので、かわいいキャラクターデザインは評価できるのだが、「面白くなりそうな」設定だけだったストーリーは「何か違うなぁ」という印象ばかりが最後までよぎってしまった。

 

なぜ、「イチカ」は主人公の学校に先輩として転校する必要があったのか?とか、レモン先輩の伏線とか、釈然としない不明点は数多いですが、全体的には当たり障りのない話が進行します。

あまり深く考えないで観るほうがいいアニメです。

 

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