『じょしらく』【B-70】
『じょしらく』(Joshiraku)
おススメ 【B-70】
話数:全13話
今までに見た回数:1回
制作年:2012年7月 -9月
ジャンル:ギャグ・日常
1. 設定(世界観) |
4 |
2. ストーリー展開 |
4 |
3. 登場人物設定 |
8 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
7 |
6. 演出(アクション) |
7 |
7. 声優 |
8 |
8. 音楽(OP/ED) |
9 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
6 |
10. その他 ブラックジョーク |
10 |
合計 |
70 |
「このアニメは女の子の可愛さをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく番組です。」
公式HPより
ジョークはジョークとして楽しみましょう。
『じょしらく』とは「女子落語」の略なのですが、落語は冒頭に少しだけ登場するくらいで、大半は楽屋での女子たちの会話で進行するアニメ。
上記の公式の言うとおり、女の子の可愛さを楽しむ日常系アニメではあるのですが、このアニメは差し障りのない(?)会話の方を、実は楽しむアニメです。
会話の内容は誰もが分かるような内容もあれば、マニアックな話もあったり様々です。私は8割くらいは理解できたつもりですがホントに内容は様々。世相風刺、パロディ、時事ネタ、雑学、メタ発言等盛りだくさん。原作者は『さよなら絶望先生』の久米田康治さん、私は最近の久米田さんのネタは気分の悪さだけが残るものが多いような気がしていて、近頃ウケつけなくなってきたのですが今作は作画の「ヤス」さん、「水島努」監督の介入があったためか、ゆるくていい感じのブラックジョークになっています。
原作は未読ですが、アニメ独特のハイテンションな感じもすごくテンポがよくて良い。ギャグは間髪入れない速さで続き、突っ込みが追いつかない。また話がどんどんそれていき話題が変わるので先が読めません。1話3部構成で、各回当たりハズレはあるもののハマればどれでも結構笑えます。
ジョークの内容は後半に進むにつれ、放送中止の恐怖が薄くなるほどエスカレート。
1話と最終話ではアニメにする必要があったのか?という究極なメタ発言が飛び出し、円盤(DVD・ブルーレイ)化の話も自虐的に触れます(笑)
このアニメの場合円盤化されるときには逆にモザイクやピー音が増えるという規制が入るでしょう。エロ系アニメだと規制が外れるのに、この作品は逆に放送時の方が規制が少ないという現象が起きそうです。それくらいあちこちからお叱りをうけそうなアウトなブラックジョーク満載でした。
他、OP、EDは作品によくあっていました。こういう風な世界感とリンクした作りは好印象です。特にEDの曲が好みで飛ばさず毎回聞いていました。
好き嫌いは間違いなく分かれますが、ジョークをジョークとして受け止められる人には面白いはず。放送コードの限界に挑んだ功績は非常に評価したいです。時事ネタが多めなので笑いの賞味期限が切れる前に早めに観るのをおすすめします。