あにまな(animana)

アニメ(ANIMe)とマンガ(MANga)のレビュー記録ブログ。80点以上(A)でたら私のおススメです!

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『ココロコネクト』【C+66】

ココロコネクト ヒトランダム 上 (初回限定版) [Blu-ray]

ココロコネクト』(kokoro connect

おススメ 【C+

話数:全13

今までに見た回数:1

制作年:20127-10

ジャンル:SF・青春・学園

 

1. 設定(世界観)

4

2. ストーリー展開

6

3. 登場人物設定

5

4. キャラデザイン

7

5. 作画(背景/美術)

8

6. 演出(アクション)

7

7. 声優

8

8. 音楽(OP/ED)

8

9. 音楽(BGM/劇伴)

6

10. その他 そこそこ面白くなれば…

7

合計

66

 

ストーリー

立山星高校に通う桐山唯と青木義文は、ある日の夜中に一時的に、互いの魂が入れ替わる現象を体験する。夢か現実か気になった2人は、文化研究部の仲間である八重樫太一、永瀬伊織、稲葉姫子に相談するが、冗談話と思われ、ちゃかされてしまう。数時間後に太一と伊織の体が再び入れ替わり、話が本当だと信じた2人は文化研究部へ戻り、副部長の稲葉に体が入れ替わったことを説明する。話が信じられない稲葉は、真実を確かめるため伊織(太一)と太一(伊織)の2人に、本人しか知らない質問をして表情で判断し、ようやく話を信じる。かくして、人格入れ替わりながらも日常生活を送るが、この現象は<ふうせんかずら>という謎の存在による実験であった。<ふうせんかずら>が面白いものを見るために、文化研究部の面々に次々と超常現象を起こして感覚や人間関係を混乱させる中、八重樫太一をはじめ永瀬伊織、稲葉姫子、桐山唯、青木義文の友情も成長したり傷を負ったりしていく。

Wikiより

 

 正直期待をしないで見始めたのですが、止まることなく一気に13話視聴できました。

ストーリーは3部構成。「ヒトランダム(15)」「キズランダム(610)」「カコランダム(11話~13)」と続きます。

 視聴し始めて、主用メンバーとなる文化研究部の5人の新規で部活を発足させた理由がいまいちピンと来ず入り込めなかったが、「ヒトランダム」の内容がみえると期待が膨らみました。

 「ヒトランダム」では文化研究部の5人の人格が入れ替わるということが起き、それを題材に人格交換が起こったらというネタをなぞりながら、5人の男女のやりとりを描く。

また人格交換を利用し、主人公「太一」が他のメンバーのココロの傷を解放していく。また青春模様も人格交換を絡めた内容で展開するので面白い。

コメディ要素も豊富で笑えるシーンも多いのだが、同時に登場人物の心理描写も丁寧で、うまくシリアスな要素も絡むので飽きない。序盤から続きが気になる展開だった。

続く「キズランダム」編ではさらにそこから5人の関係に踏み込める設定となっており、視聴中に「このまま平和に青春展開で終わったら詰まらないな」と思っていたら見事にかき回してくれるのでまた期待が膨らんだ。

しかしながら続く「カコランダム」編に関しては、これまでが面白かったせいかちょっと残念。いまいち「ヒトランダム」や「キズランダム」のように感じるものが無かった。もし10話で終わっていたらもっと高評価にしていた。終わり方も10話で終わった方が個人的にはスッキリするからだ。

<ネタバレ反転>

というのも「カコランダム」編は3話に詰め込みすぎたこともあるかもしれないが、結末が「もとから何も問題がなかった」という内容だったことが私にはしっくりこなかったのかもしれない。「カコランダム」で解決した「伊織」というキャラの悩みは実はたいしたことではなかったということが今までの話(ヒトランダムの時の悩みも含む)を台無しにした感じがあり拍子抜け。

また最終回の最後に「ミチランダム」というサブタイトルを見せ、次回予告をほのめかすのだが、一見最終回とは思えない終わり方。評価には影響させていないが、その続きの14話~17話は2期での放映ではなくネット配信?とのことなのでちょっと萎えさせられた。

 

他、気になったのは登場人物の葛藤がくどいところがあり、無理やり悩ませている印象があったことで感情移入しきれなかった。また、超常現象の原因「ふうせんかずら」が不快な印象の方が強かったのでアニメ全体の印象が悪くなっている気がする。それと「ふうせんかずら」の存在理由にヒントが少なく、想像の可能性も提示できていないのでそこは消化不良気味であわせて残念。

強引に解釈しても「ふうせんかずら」という名前から、実在する植物のふうせんかずらの特徴、「ハート柄の種」と「3つで1つ」となにか関係あるのだろうか?ということ。だからふうせんかずらは3人いる?と勝手な予測と、ふうせんかずら(1番目)は「伊織」へ「太一」が告白したとき、と「稲葉」が「太一」を好きだと「伊織」に認めたとき、に現象を終了させており、彼にとってのそこそこ面白くなれば終わる とはそういう「ハート(ココロ)3つ」に関わることなのかな、とまでは勝手に脳内保管してみました。

ま、だからといって結局なにものかは作品中では多分わかりませんが()

 

登場人物ですが、主要キャラ文化研究部の5人は好き嫌いが出そうな個性。このレビューでは未視聴の方に大きく影響を与えかねないのであえて深く触れないようにしますが、一言だけ言っておきたいのがあちこちの感想でみかける、主要メンバーの「稲葉」が嫌いという意見。私はこのキャラのおかげでココロコネクトが面白くなったと思うので大好きです。

 

 作画は若干不安定なところがありますが神経質に観ていなければ問題ないレベル。

OPED13話の中で数回入れ替わる豪華な内容でクオリティも悪くなく好印象。

 

後半3話に関してあれこれと言いましたが、人間ドラマとしてはよくできていたと思います。物足りなさはありますが続きがあるようなのでそちらに期待したい。

ありきたりなネタながらも新鮮さを感じることのできる内容で、最近ではちょっとめずらしいアニメでした。

 

 ちなみに裏側の方で制作に関わる一部の人間が不快な騒動を起こして反感を買い大炎上しましたが、評価には一切影響させていないことは明記しておきます。

 

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