あにまな(animana)

アニメ(ANIMe)とマンガ(MANga)のレビュー記録ブログ。80点以上(A)でたら私のおススメです!

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『アクセル・ワールド』【B-70】

アクセル・ワールド 1(初回限定版) [Blu-ray]

アクセル・ワールド』(Accel World

おススメ 【B-70

話数:全24

今までに見た回数:1

制作年:20124-9

ジャンル:SF・アクション・学園

 

1. 設定(世界観)

8

2. ストーリー展開

5

3. 登場人物設定

6

4. キャラデザイン

6

5. 作画(背景/美術)

9

6. 演出(アクション)

7

7. 声優

6

8. 音楽(OP/ED)

9

9. 音楽(BGM/劇伴)

7

10. その他 厨二ちっぱい&千百合!

7

合計

70

 

ストーリー

2046年、ニューロリンカーという携帯端末を用いることで生活の半ばが仮想ネットワーク上で行われるようになっても、未だ人が現実社会の軛から逃れられずにいる世界。

東京都杉並区にある私立梅郷中学校に通う少年ハルユキは、小柄かつ肥満体型と内向的な性格から、幼少期の頃よりイジメや誂いの対象となり、辛い日々を送っていた。イジメは中学に入学してからも収まらず、ハルユキはままならない現実を呪いながら学内ローカルネットの片隅に設置されているスカッシュゲームのスコアを伸ばすだけの日々を送っていた。そんなある日、ハルユキは副生徒会長を務め周囲から羨望の眼差しを受ける美貌の上級生黒雪姫から謎めいた言葉を告げられる。

「もっと先へ――『加速』したくはないか、少年」

戸惑いながらも黒雪姫の誘いに応じたハルユキは、有線直結通信で謎のアプリケーションソフト「ブレイン・バースト」をインストールされる。それはニューロリンカーの量子接続に作用し、思考を一千倍に加速するという驚くべきアプリケーションだった。

Wikiより

 

 SFでバーチャル世界のバトルがメインとなるアニメで、原作はライトノベル。少し遅れて始まった現在も放映中の『ソードアート・オンライン』と同じ作者で、近未来の脳とネットワークを繋いだ仮想ネットゲームを中心に話が展開する。私は両作品とも未読でのレビューとなります。

 

 まずは主人公の「ハルユキ」がチビ&デブというキャラ設定。挙句ネガティブ(卑屈)な性格なのでこれがウケつけないと序盤から視聴がきついかもしれない。

今までもかっこ悪い主人公というのは存在したが、どこかいい味があったのに対し今作の主人公は序盤にその片鱗が見えてこない。仮想世界(ゲーム)で唯一の「飛行アビリティ」を獲得し、活躍することで徐々に変化がみられるのですが時間がかかります。

容姿において 現実とゲームは別 と言う意味ではここまでハッキリしている方が分かり易いので私はいい設定だと思うのですが・・・。

 

ストーリー展開の方は、序盤は説明が必要な部分が多くなかなか話が進まない。展開だけを簡単に要約すればネガティブなチビデブ少年が、学園のマドンナでもある先輩「黒雪姫」に仮装世界(ゲーム)の腕を見込まれてスカウトされるところから始まる。いざその仮想世界では大活躍をみせ、「黒雪姫」から恋愛感情(?)を持たれるほどに。

これにより幼馴染の2人「千百合(チユリ)」と「拓武(タクム)」と主人公の関係に変化が生じる側面も。この辺の関係性は全体を通して楽しむことができた。

そして彼ら彼女らの関係の演出の一つに、近未来のコミュニケーションの手段の一つとしてでてくる「直結する(互いのニューロリンカーをケーブルで直接繋ぐ)」という行為が手を繋ぐ以上キス未満に近い行動として表現されており、それを世界観らしく織り交ぜたところはなかなか面白い。

 序盤は話が進まないとしたが中盤はテンポよく話が進み好印象。ただ後半で出てくる悪役がかなり癖のある(ウザい)やつでキャラ造りとしてはうまいのではあるがストレスが溜まった。

またこの悪役の登場でやっと変化の見られてきた主人公の性格の退行もあり、ストレス倍増。挙句メインヒロインが修学旅行中という不在の状態で話が進み、解決まで相当な話数を要し、なかなか悪役を倒さないのでかなりの我慢が必要() これに耐えられなければ楽しむことができないのは残念なところ。

他にも設定上、主要のキャラは全て若く、ほとんどのキャラが厨二なのでこれが受けつけない人にはさらに厳しい。

 

キャラデザインは悪くないが、仮想世界のアバターのデザインは私的にはイマイチ。あまり特色がみられず単調な印象。そのアバター達のバトルは雰囲気があったのだが、動きが単調なうえに戦闘中にセリフが多すぎるためか、あまり盛り上がれなかった。

あと大変申し訳ないがメインヒロインの声優さんは声量不足気味。声の質は良いのでたどたどしいところも含め日常の会話シーンでは結構可愛いのだが、バトルシーンなどでは迫力が無いのはちょっと残念。

その他、仮想世界を可視化した表現力は評価。ゲームらしい一面もしっかり演出できていた。設定の説明にもう少し絵等で動きを使り、分かり易くしてくれていればもっと満足できたのだが。

 

全体的にかなり観る人を選ぶ内容というか設定ですが、実は悪役も王道の悪役らしく、展開も王道の少年マンガのような、朝、夕方に放送できそうな内容にもみえます。

回収していない伏線も多く、原作にも続きがあるので2期も是非やってほしい。できれば制作陣が加速しすぎて視聴者を置いてけぼりにしないように丁寧に制作してほしいと願う。

 

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