『魔界戦記ディスガイア』【C-62】
『魔界戦記ディスガイア』(まかいせんきディスガイア、Disgaea: Hour of Darkness)
おススメ 【C】
話数:全12話
今までに見た回数:2回
制作年:2006年4月 - 6月
ジャンル:ファンタジー
1. 設定(世界観) |
5 |
2. ストーリー展開 |
8 |
3. 登場人物設定 |
6 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
6 |
6. 演出(アクション) |
4 |
7. 声優 |
7 |
8. 音楽(OP/ED) |
4 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
6 |
10. その他 童話的感動? |
9 |
合計 |
62 |
ストーリー
魔界の王が死に、魔王の座を狙う悪魔が各地で争いを起こしていた時代。何も知らない天使見習いのフロンは、「魔王を暗殺するように」との使命を受け、天界から魔界へと降り立つ。しかし、彼女は今は亡き魔王の息子ラハールを長い眠りから目覚めさせてしまった。
彼は事情を知り、魔界・天界・地球を征服すると誓う。敵対しながらも付いて行くことを決意するフロンと、ラハールの腹心エトナ、エトナの家来・プリニー隊を率いた、ラハールの世界征服への旅が始まった!
Amazon(DVD VOL.1商品説明)より
原作は『史上最凶やり込みシミュレーションRPG』と銘打つゲームで、私も多分500時間近く使ってしまったプレイヤーの1人。
そんなゲームがアニメ化するということで放送当時観たのと、最近NintendoDSのゲームの復刻版をプレイしたのでもう一度アニメも数年ぶりに観ました。
放送当時の印象は作画がとんでもなく酷かった覚えがあったが、DVD版でみればそうでもなかった。どうも修正されている様なのでDVDでこれから観る方は安心してもよいかと。
ストーリーは原作プレイ済の人と初見の人で印象はそうとう変わるかと思います。また原作プレイ済でも賛否両論別れそうです。
原作の名シーンは押さえたうえで、主人公ラハールの妹の話の追加などオリジナル要素もあり。
赤い月の回や、最終回などは出来が非常に良かった。
ただ、原作のサルディアの扱いが良い意味でも悪い意味でも変わりすぎていたり、地球勇者たちの位置付けも少し違う。登場が早かったのは評価したいが原作未プレイの人には序盤はなんだこれ?状態。またカーチス回の脚本は原作を台無しにしたといってもいいくらい酷かったりする。
なによりバトル演出はパワーバランスが酷い。ほとんどがラハールの大技でバトル決着!というまともな攻防が無い単純なもの。終盤の話は悪くないがとんとん拍子に全てを掌握するのはちょっと話が簡単すぎました。全12話では仕方がない気もしますが全体的には雑さが目立ちます。
しかし先述にもあった赤い月の話や最終話は本当にいい。最終話はアニメだからこその魅力も出せており、原作ディスガイアらしい終わり方は気に入っています。
愛情をテーマに主人公ラハールがわがままな子供から成長していき、愛情を知り、最後に究極の形で愛を与える魔王の息子。序盤からの様々な伏線が最後に結び付いており、2度目の視聴で出来の高さに改めて気づかされました。
キャラデザインはシンプルなコミカルタッチでいきなり人を選びますが、ただ可愛いだけじゃない魅力もストーリー終盤の話と相まってでてきます。背景や色の使い方、空気感の表現もよかったです。
部分的にはとてもおすすめなのですが作画の悪さと序盤のストーリーが退屈に感じる点。また原作ゲーム未プレイだと余計にそう感じてしまいそうです。
かわいいタッチのキャラデザインも含め、一つの童話絵本作品に近い感覚で観てもらえれば魅力がある作品だと思います。