あにまな(animana)

アニメ(ANIMe)とマンガ(MANga)のレビュー記録ブログ。80点以上(A)でたら私のおススメです!

あにまな(animana)

『true tears』【B-73】

true tears vol.1 [DVD]

true tears』(トゥルー ティアーズ)

おススメ 【B

話数:全13

今までに見た回数:1

制作年: 20081 - 20083

ジャンル:恋愛・学園

 

1. 設定(世界観)

6

2. ストーリー展開

8

3. 登場人物設定

6

4. キャラデザイン

7

5. 作画(背景/美術)

9

6. 演出(アクション)

6

7. 声優

7

8. 音楽(OP/ED)

6

9. 音楽(BGM/劇伴)

8

10. その他 リアルビター・涙

10

合計

73

 

ストーリー

絵本作家を目指す高校生「仲上眞一郎」は、仲上家に引き取られてきた同じ高校に通う「湯浅比呂美」、そして両親の4人で暮らしている。眞一郎の母は、ある理由から比呂美につらく当たっていた。

ある日、眞一郎は学校の裏庭で、木に登って降りられなくなった少女「石動乃絵」と出会う。彼女は過去に起こったある出来事がきっかけで、涙が流せなくなったのだという。眞一郎は彼女との出会いをきっかけに比呂美、親友「野伏三代吉」、幼馴染み「安藤愛子」らとの関係や、自分自身との向き合い方に変化を生じさせていく。彼らはそれぞれに悩み、すべきことを模索し、成長していく。Wikiより

 

原作がギャルゲーですが、アニメ版はあくまでもオリジナルという位置づけとのことで制作した模様。

ストーリーはまずヒロインの1人「乃絵」が主人公に木の上から声をかけるところから始まるのだが少し普通じゃない感じ。というのも電波キャラ。だが電波とは言ったもののその他は非日常的なものは特に無くリアルな話。

私の場合は特に主人公の絵本作家を目指すというところが、自身の学生時代マンガや小説を書き続けていた部分と重なり非常にのめりこめる設定でした。

 

また主に三角関係を中心とした恋愛の話なのですが、終わり方に賛否両論あるにしろ私としては「一つの答え」を導き出したことは評価。またその展開も私には痛いくらい分かる経験が重なり本当にグサっと余韻が残った。

 

作画も非常に丁寧でリアルさに貢献。脚本も心理描写がよくできており全体的には良い作品。ですが、気になったのは主人公の「母親」と幼馴染の「愛子」について。

主人公が想いをよせる同居人「比呂美」に同情を寄せさせる話を作りたかったのかもしれないが、どうも母親が比呂美に冷たかった理由である部分の疑惑がイマイチすっきり解決していないのでモヤっとしたまま終わった。

愛子の方は【ネタバレになるが】終わってみれば空気キャラ。いいキャラなのに終盤はもう存在が…。好きな人の紹介でその友達と付き合うという行動自体がもはや関係の中に入れないフラグが立っており、今さら主人公に何をしても大きな流れには参加できない感じがちょっと勿体なかった。

 

また、【ネタバレ反転】

脚本のセリフ・行動上比呂美にはどうも賛同が得られない要素が多かったように感じ、結末は多くの人が乃絵!乃絵を!というように感じていたのでは?と言う気がします。それもまたいいスパイスになったのかもしれませんがそれに答えないあたりは評価が分かれそうです。

 

序盤は続きが気になる展開でしたが上記の様な理由もあり終盤に向け、先が読めてしまっていたこともあり個人的には少し退屈な部分も目立ちました。

しかしながら3人のヒロインに対し、恋愛に素直になっていく様は他では観られない心模様を表現しており、非常にリアル。すれ違う様やドキドキさせられる作りはドラマチック。

 

またギャルゲー原作ではあるが、エロ要素は無いと言ってもいいくらいなので万人に勧められる。

まだ未視聴の人は是非、余計な情報を持たずに青春恋愛模様を素直に観てほしい。(といってもこのレビューがすでに余計な情報を与えている気がするが…)

どのヒロインに共感・愛着を感じたかで大きく満足度は変わるとは思いますが、「作品を一つ観た」と言う意味ではしっかり満足できると思います。

 

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