あにまな(animana)

アニメ(ANIMe)とマンガ(MANga)のレビュー記録ブログ。80点以上(A)でたら私のおススメです!

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『夏雪ランデブー』【C-64】

夏雪ランデブー 第1巻 初回限定生産版【DVD】

『夏雪ランデブー』(なつゆきランデブー)

おススメ 【C-64

話数:全11

今までに見た回数:1

制作年:20127 - 9

ジャンル:恋愛

 

1. 設定(世界観)

6

2. ストーリー展開

4

3. 登場人物設定

6

4. キャラデザイン

6

5. 作画(背景/美術)

7

6. 演出(アクション)

5

7. 声優

8

8. 音楽(OP/ED)

8

9. 音楽(BGM/劇伴)

6

10. その他 せつなさ

8

合計

64

 

ストーリー

花屋でアルバイトをしている青年・葉月は店長の六花に恋心を抱いていたが、彼女は後家であり、三年前に病死した夫・篤がいた。

幽霊ながら葉月の恋路を邪魔し、妨害行為を繰り返す篤との三角関係が始まる。

Wikiより

 

原作は20097月号から20121月号までフィールコミックスで連載されていたマンガ。

主人公は22歳の目つきは悪いが一途で純情な青年。ふとしたきっかけから花屋の店長である30歳の未亡人に一目惚れ。その花屋でバイトを始めるのだが、主人公にだけなぜか店長の元旦那の幽霊がみえるという設定。

この元旦那の幽霊が主人公の恋路を邪魔するという、ちょっと一風変わった三角関係でなかなか面白い。ストーリー展開の方は序盤、微妙な恋愛感情の変化や心情描写がなかなかいい雰囲気だったのですが後半に失速。

元旦那の心情描写が多くなってきたころからペースがダレはじめ、主人公が元旦那に体を貸したところからは、ファンタジー要素も入ってきて前半の雰囲気から大きく変わってしまう。そしてダラダラと入れ替わり期間が長い。

それでも最後までは楽しめましたが個人的には最後がどうも気に入らなかった。

まぁ原作の通りらしいのでアニメ化してストーリーが問題になったということではないのですが。

 

終わってみて考えると、感情移入の先が主人公や元旦那だと、どうも救われないような気がするラストになった気がしますが、未亡人の店長に感情移入する立場の人には両方を大事に想えた結果になったでしょう(ネタバレ反転内にて後述)。そういう意味では女性の方がすっきり見やすそう。

結婚しているわが身としては少し考えさせられるとこもありなかなか面白かったと思っています。

 

【ネタバレ反転】

ラストの元旦那が何十年もずっと成仏せずに残っていたことに関しては、呼び止められ、主人公と店長が二人で旦那の思い出を共有して生きていくことに決めたためで、二人が死ぬことで旦那も解放されて部屋も本当の意味で不要になり成仏したと解釈しています。

なので、元旦那がねちねちしていたのではなく、二人が望んだ形だったのかと思うといい話だな~と思うのですがやっぱり「おじいちゃんと呼んで」と二人の孫に言ったのは主人公に感情移入していた人たちには、心と体に二人の男がいる状態で娘ができたという可能性を示唆している様で嫌な余韻残しすぎかと()

まぁ救いは娘が主人公に激似だったということですが。

ある意味、未亡人店長に感情移入していた人にとってはそれもいい結果だったのでしょうか・・・。

 

 他には、少ない登場人物でしたが声優さんが非常にいい仕事しています。

また、EDに入ってもいい曲が流れ、気持ちよく次へ次へと観ることができました。

全体的な完成度は高いと思ったのですが、たった4巻という原作ストーリーではちょっと12話は贅沢で長すぎた気も。部分部分でグッとくるものはありましたが私の中での名作を逃しました。

アニメ化するにあたってうまくストーリーは調整してほしかったなと思います。

未亡人に恋愛したことがある人、旦那や恋人を亡くした経験のある人、愛する妻を残して死ぬことを少しでも想像してしまう人。こんな方々には忘れられない作品になりそうです。

 

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