『MASTERキートン』【A-84】
『MASTERキートン』(マスターキートン)
おススメ 【A】
話数:全39話(TV放送:24話+OVA:15話)
今までに見た回数:2回
制作年:1998年10月- 1999年3月
ジャンル:サスペンス・ミステリー
1. 設定(世界観) |
9 |
2. ストーリー展開 |
7 |
3. 登場人物設定 |
8 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
9 |
6. 演出(アクション) |
6 |
7. 声優 |
10 |
8. 音楽(OP/ED) |
10 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
9 |
10. その他→雑学・雰囲気 |
9 |
合計 |
84 |
ストーリー
ロイズの保険調査員(オプ、つまり探偵)である平賀=キートン・太一は、オックスフォード大学を卒業した考古学者であると同時に、元SASのサバイバル教官でもある。フォークランド紛争や在英イラン大使館人質事件では下士官の隊員として活躍したとされる。
父は日本人の動物学者、母はイギリスの名門の娘。大学時代に日本人女性と学生結婚し、一女をもうけたが、離婚している。別れた妻は、数学者として大学教員を勤めている。本人は考古学の研究に専念したいと思っているが、職もままならない。発掘費用のために調査員を続けるが、過去の経歴からいろいろな依頼が舞い込み、数々の危険な目にも遭ってしまう。
冷戦終結前後の社会情勢、考古学、そして太一をめぐる人々のドラマを描いた作品である。
Wikiより
ずいぶん古いアニメのレビューをするなぁ。と思われそうなのですが、「ビッグコミックオリジナル」2012年4月5日号(3月19日発売)より続編『MASTERキートン Reマスター』が始まる!!
ということで久々にMASTERキートンが読みたくなり漫画を全巻読み直したら、次にアニメもまた観たくなり全話視聴しました。
このアニメは一話完結のオムニバス形式で展開されます。
主人公 平賀・キートン・太一はオックスフォード大卒の考古学者、元SASのサバイバル教官、腕利きの保険調査員というスペシャリストの超人設定ですが、キートンの人柄はそれを感じさせずどこかおっとりとしていて非常に好感がもてるキャラクター。
このキートンが世界各地で、身の回りで起こる事件や事故を解決していくという展開。
キートンの知識が非常に幅広くネタが非常に豊富で、テーマもミステリー・ホームドラマ・紀行・歴史・宗教など、話のバリエーションの豊かさで飽きることがない。
また、観ていると知的好奇心をくすぐられるようなところがあり、キートン先生に雑学(情報の正確さは分からない為あえて雑学とする)を教わっている学生の気分になります。
また声優の井上倫宏さんのトーンがこのアニメの独特のテンポを生み出し、激しい話でも急ぎ過ぎず、穏やかな話でもゆっくりし過ぎずという、という展開もよく他では観ることのできない雰囲気があった。
その雰囲気もまた、BGMとOPの歴史を感じさせるケルティック音楽の影響力は相当なものだと思う。連続で何話も視聴する場合、同じOPは通常カットして観ますがこのアニメはむしろOPの音楽を聴きたくてしょうがない気持ちにさせられる。
雰囲気を大事にしている反面、転調や勢いは少し弱いところもあり、刺激的な作品では無いが、しかしそれ以上に説得力のある構成で上品で上質なアニメ。
わき役もベテランを中心とした演技力を重視のキャスティング。(そのせいかキートンの影が薄くなることもあったが)
百合子も非常に好感がもてた(桑島法子さんが好きだからかも)。
またOPに同じく必ず観たくなる次回予告。「キートン山田」さんをキャスティングしたのは上手すぎます。もちろん雰囲気にもマッチ。
原作を読んだ方でも再現力は高いし、原作未読者でも魅力があると思えるので、大人になっている方にはぜひおすすめします。
あえて欠点を上げておくなら、後味の悪い話があること。
これはこれで私は好きなんですけどね。
あと、最終話の話は原作と同じ最終話の話にしてほしかったかな~