『MONSTER』【A-83】
『MONSTER』(モンスター)
おススメ 【A】
話数:全74話
今までに見た回数:2回
制作年:2004年4月 – 2005年9月
ジャンル:サスペンス
1. 設定(世界観) |
10 |
2. ストーリー展開 |
9 |
3. 登場人物設定 |
10 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
8 |
6. 演出(アクション) |
6 |
7. 声優 |
7 |
8. 音楽(OP/ED) |
9 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
7 |
10. その他→余韻 |
10 |
合計 |
83 |
ストーリー
1986年、天才的な技術を持つ日本人脳外科医・Dr.テンマは、ハイネマン院長の娘エヴァと婚約し、ゆくゆくは外科部長から院長という出世コースを掴みかけていた。医師として漠然とした疑問を感じつつも、深く考えることなく手術を重ね、研究に打ち込んでいた。
そんなある日、西ドイツ(当時)・デュッセルドルフのアイスラー記念病院に、頭部を銃で撃たれた重傷の少年ヨハンが搬送されてくる。Dr.テンマは、院長の命令を無視してオペを担当し、ヨハンの命を救う。しかし、院内の政治力学によって、テンマの順風な状況は一変し、出世コースから転落する。そんな中、院長、外科部長らの殺害事件が発生。同時に、入院中だったヨハンと双子の妹が失踪する。
1995年、外科部長として職務に励んでいたテンマの前に、美しい青年に成長したヨハンが現れる。テンマの患者ユンケルスを目の前で何の躊躇もなく射殺し、過去の殺人を告白するヨハン。自らの責任を感じたテンマは、怪物ヨハンを射殺するために、ヨハンの双子の妹アンナに会おうとする。殺人犯の濡れ衣を着せられ、キレ者のルンゲ警部に目をつけられたテンマは、ドイツを逃亡しながらヨハンを追跡するのであった
Wikiより
久しぶりに見ましたが展開を知っていてももう一度74話も楽しめたのはやはり綺麗に仕上がっているからでしょう。
作画も安定しており、原作者の絵はキャラの自然な描きわけもできています。(慣れるまで似て見えますが)
声優もあれだけの登場人物が出る中、声に違和感を覚えたキャラは一人もおらず現実に戻されること無し。
OPは全74回一度も変わることがありませんでしたが逆に好印象。音楽が頭から離れずに何度でも観てしまいました。EDもよくできています。
ただよくできているといっても漫画と比較してみるとアニメだとかなり長く感じます。
全体的に長くなったのはわき役もしっかり描いたからですが、ほとんどの登場人物になんらか共感できるとこがあり、いくつもの人生に出会えます。
しかしそれが良いとこでもあるのですが、わき役へ話の中心人物が変わるせいでどうしても客観的な視点に戻されることがしばしば。
そのため主人公テンマへの完全な感情移入ができないままストーリーが進んでいく気がします。そのかわり各所で各人物がみつけるパズルのピースの様な話が視聴者の中では先に繋がっていくのは続きを見る手を止めません。
最初の「命は平等か否か」というテーマに関してはピンとこないまま終わった気がします。
救った命を自分の手で殺す。ことでリセットするテーマにテンマは自分で本当に答えを出せないまま終わった感じがするからです。(それが狙いか)
途中から「名前が意味するもの」「アイデンテティ―とは」が大テーマとなっていて最初からそのテーマで始まっていればもっと一貫性を感じた気がするのですが、最後の最後、強烈な余韻を残してくれたことで深く考えればそれも最初のテーマへと繋がっていくような気がしました。
長いですけどおススメです。
とくにニナ(アンナ)が可愛くてたまりませんでした。特に萌えを狙ったアニメでも無いのになぜ!?
テンマと幸せになるようでその先は描かれていない。そんな余韻も私は楽しんでいます。
『MASTERキートン』【A-84】
『MASTERキートン』(マスターキートン)
おススメ 【A】
話数:全39話(TV放送:24話+OVA:15話)
今までに見た回数:2回
制作年:1998年10月- 1999年3月
ジャンル:サスペンス・ミステリー
1. 設定(世界観) |
9 |
2. ストーリー展開 |
7 |
3. 登場人物設定 |
8 |
4. キャラデザイン |
7 |
5. 作画(背景/美術) |
9 |
6. 演出(アクション) |
6 |
7. 声優 |
10 |
8. 音楽(OP/ED) |
10 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
9 |
10. その他→雑学・雰囲気 |
9 |
合計 |
84 |
ストーリー
ロイズの保険調査員(オプ、つまり探偵)である平賀=キートン・太一は、オックスフォード大学を卒業した考古学者であると同時に、元SASのサバイバル教官でもある。フォークランド紛争や在英イラン大使館人質事件では下士官の隊員として活躍したとされる。
父は日本人の動物学者、母はイギリスの名門の娘。大学時代に日本人女性と学生結婚し、一女をもうけたが、離婚している。別れた妻は、数学者として大学教員を勤めている。本人は考古学の研究に専念したいと思っているが、職もままならない。発掘費用のために調査員を続けるが、過去の経歴からいろいろな依頼が舞い込み、数々の危険な目にも遭ってしまう。
冷戦終結前後の社会情勢、考古学、そして太一をめぐる人々のドラマを描いた作品である。
Wikiより
ずいぶん古いアニメのレビューをするなぁ。と思われそうなのですが、「ビッグコミックオリジナル」2012年4月5日号(3月19日発売)より続編『MASTERキートン Reマスター』が始まる!!
ということで久々にMASTERキートンが読みたくなり漫画を全巻読み直したら、次にアニメもまた観たくなり全話視聴しました。
このアニメは一話完結のオムニバス形式で展開されます。
主人公 平賀・キートン・太一はオックスフォード大卒の考古学者、元SASのサバイバル教官、腕利きの保険調査員というスペシャリストの超人設定ですが、キートンの人柄はそれを感じさせずどこかおっとりとしていて非常に好感がもてるキャラクター。
このキートンが世界各地で、身の回りで起こる事件や事故を解決していくという展開。
キートンの知識が非常に幅広くネタが非常に豊富で、テーマもミステリー・ホームドラマ・紀行・歴史・宗教など、話のバリエーションの豊かさで飽きることがない。
また、観ていると知的好奇心をくすぐられるようなところがあり、キートン先生に雑学(情報の正確さは分からない為あえて雑学とする)を教わっている学生の気分になります。
また声優の井上倫宏さんのトーンがこのアニメの独特のテンポを生み出し、激しい話でも急ぎ過ぎず、穏やかな話でもゆっくりし過ぎずという、という展開もよく他では観ることのできない雰囲気があった。
その雰囲気もまた、BGMとOPの歴史を感じさせるケルティック音楽の影響力は相当なものだと思う。連続で何話も視聴する場合、同じOPは通常カットして観ますがこのアニメはむしろOPの音楽を聴きたくてしょうがない気持ちにさせられる。
雰囲気を大事にしている反面、転調や勢いは少し弱いところもあり、刺激的な作品では無いが、しかしそれ以上に説得力のある構成で上品で上質なアニメ。
わき役もベテランを中心とした演技力を重視のキャスティング。(そのせいかキートンの影が薄くなることもあったが)
百合子も非常に好感がもてた(桑島法子さんが好きだからかも)。
またOPに同じく必ず観たくなる次回予告。「キートン山田」さんをキャスティングしたのは上手すぎます。もちろん雰囲気にもマッチ。
原作を読んだ方でも再現力は高いし、原作未読者でも魅力があると思えるので、大人になっている方にはぜひおすすめします。
あえて欠点を上げておくなら、後味の悪い話があること。
これはこれで私は好きなんですけどね。
あと、最終話の話は原作と同じ最終話の話にしてほしかったかな~
『TIGER & BUNNY』【A-82】
『TIGER & BUNNY』(タイガー・アンド・バニー)
おススメ 【A】
話数:全25話
今までに見た回数:2回
制作年:2011年4月-9月
ジャンル:SF・バトル
1. 設定(世界観) |
10 |
2. ストーリー展開 |
6 |
3. 登場人物設定 |
8 |
4. キャラデザイン |
10 |
5. 作画(背景/美術) |
8 |
6. 演出(アクション) |
7 |
7. 声優 |
8 |
8. 音楽(OP/ED) |
6 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
9 |
10. その他→おじさん! 企業ロゴアイデア! |
10 |
合計 |
82 |
ストーリー
「NEXT」と呼ばれる特殊能力者がこの世に誕生してから45年。とある国の大都市・シュテルンビルトには、スポンサーと契約の下、その能力を駆使して街の平和を守るNEXTによって構成されたスーパーヒーロー達が存在する。彼らの活躍ぶりは専用の特別番組「HERO TV」で中継され、平和を守る傍ら、その年の「キングオブヒーロー」の座を巡るランキング争いを続けていた。
ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹もその1人であり、デビューしてから10年を過ぎるベテランというより最盛期を過ぎて人気もいまいちだが、地道にヒーローとしての活動を続けていた。しかしある日、所属会社がヒーロー事業部の売却を行ったため、虎徹は崖っぷちに立たされてしまう。再雇用の場として紹介されたのは、ヒーロー事業に新規参入を果たしたアポロンメディアであり、とある条件を提示される。それはヒーロー界初となるバディ・ヒーローとしてコンビを結成することである。相棒は自分と全く同じ特殊能力を持ちながらも、まるで正反対の性格を持つスーパールーキー、バーナビー・ブルックスJr.だった。
Wikiより
初の【A】です。
アニメオリジナル作品ということで空っぽの状態から視聴スタート。
放送と同時に観ており私には珍しく溜めずに毎週待っていました。
この作品でまず最初に目を引いたのは登場するヒーローに現実世界のスポンサーロゴが入っていること。
Softbank、BANDAI、ペプシ、牛角、DMM、以下略と勢ぞろいで作品を壊すことなくマッチしているところが面白い。ペプシなんかはCMが連動しておりCMすらもアニメの世界に。
ペプシ以外のキャラCMが無かったのは残念だったが、しっかり効果があるなと思えるのはスポンサーロゴをキャラクターに直接配置すれば、CMをカットされたとしても宣伝充分なこと。
またネットで流れることがあっても世界へ宣伝できてしまう。本当に関心するアイデアです。
そんなところからもいきなり興味深々になりました。
肝心のストーリーの方はヒーローもの。なのだがよく見る感じとは少し違う。
なんと主人公は 髭がある。娘もいる。「おじさん」ときた。
この設定はなかなか無い。
それが普通ならメインの主人公になりえるメガネイケメン・バーナビー「バニー」ちゃんとコンビを組まされるとこも面白い。
このコンビ、最初相当に仲が悪い所から始まり、徐々に打ち解けていく様(主にバーナビー)が大きな話の中心となり、二人の絆が形成されていくストーリー。
その他の登場人物も設定がしっかりできておりなかなか。
個性的なキャラ同士が面白おかしく絡むところは観ていて楽しい。
それもキャラデザと声優の力が大きい。
キャラデザインは桂正和先生。先生自身が好きなアメコミの要素とうまく相まっているし綺麗だ。
ただ、そのせいでキャラの顔が少しでも崩れると目立ってしまったのは残念。
度々気になることがあった。
世界観もよく作りこまれており、しっかり観れば観るほどいろんな設定に気づかされる。
背景なんかもこだわり抜かれていてストーリー上で語られていない設定がたくさん盛り込まれていたり。
ヒーロー達は3DCGだがうまく背景と馴染んでおり悪くない。
丁寧に動き分かり易い反面、バトルではちょっと動きの物足りなさを感じた。
もっと激しいアクションシーンがあれば最高だったのに!と思いながらそこは2期に期待(笑)
声優も非常に良かった。おじさんはうまく特徴が出ており、バーナビーも、ブルーローズもみんな違和感ない。次回予告も声優の力が絶大で、全話の予告をまとめて観たくなるくらい作りがうまい。
安心して観れる前半のストーリーから、予期せぬ後半。
シリアスな展開になっても面白さは変わらないまま最後まで熱く魅せてくれた。
少し強引な感じを受けることは多かったストーリーではあるが本当にお手本アニメのように安定していた。これが深夜枠で無く夕方か休日の朝ならバッチリだったはず。
2期&映画には相当期待してます。
次はメインの二人もいいですがサブキャラにもっとスポットを当てた展開も欲しい。
できれば各キャラのCMも作成のうえタイアップを!
そして同じく娘を持つおじさん(私)としては特にブルーローズの想いの行方にも期待(笑)