『BLACK CAT』【C-64】
『BLACK CAT』(ブラックキャット)
おススメ 【C-】
話数:全24話
今までに見た回数:1回
制作年:2005年10月 -2006年 3月
ジャンル:SF・ファンタジー・アクション
1. 設定(世界観) |
4 |
2. ストーリー展開 |
4 |
3. 登場人物設定 |
5 |
4. キャラデザイン |
8 |
5. 作画(背景/美術) |
7 |
6. 演出(アクション) |
5 |
7. 声優 |
7 |
8. 音楽(OP/ED) |
9 |
9. 音楽(BGM/劇伴) |
10 |
10. その他イヴー! |
5 |
合計 |
64 |
ストーリー
「秘密結社クロノス」に暗殺者としての優れた才能を認められ、クロノスの精鋭部隊ナンバーズ特例の13人目として採用された、トレイン=ハートネットは、抹殺者(イレイザー)として暗躍し、裏の世界では、通称「ブラック・キャット」と呼ばれていた。
Wikiより
原作は週間ジャンプで連載(2000~2004年)していたマンガ。現在は『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』を連載する矢吹健太朗先生の過去作。
ストーリーは原作と比べると変更点が多く、原作ファンからは賛否両論ある。私は原作を読んでいるが、原作よりもアニメの方が好み。話は全体的には良くまとまっているが、主人公「トレイン」のファンには物足りないストーリーになっています。
というのも、序盤は「スヴェン」で始まり、「イヴ」で終わるといえば分かり易い。さらに多くのサブキャラにスポットを当てるので話が散漫気味。さらに後半では今までのキャラが総出演し、それぞれに見せ場を作るので主人公の存在感がさらに薄れ、原作ファンへのサービスなのだろうなぁという感じは否めない。そのせいで特に感情移入するキャラも無く淡々と進んでしまう印象。
展開としては原作部分を少し残しながらも異なる話の方向に進んでいくので、原作を読んでいる方でもこの続きはどうなるんだろうという見方ができます。私はその点で楽しめました。
ただ、うまくまとめられてはいますが細かく観ていくと矛盾点がみえたり、キャラクターの設定を前面に出そうとして失敗している展開が多々。世界観から真面目な作品だと思って観ようとすると躓くことは確実。一つの作品としてはちょっと物足りなかった。
ちなみに原作のマンガは有名なマンガの構図とほとんど同じシーンが度々登場することである意味話題になった作品。他にも某ゲームキャラのそっくりさん(オマージュ?)が登場したりと話題が尽きなかった。もちろんアニメでもそのキャラが登場するのである意味見どころです。
私はそういうこともあったので変な意識化で見てしまっていたこともあると思いますが、ところどころいろいろな作品の内容に類似しているなぁと思ってしまった。
特に驚いたのは子供化した話で、主人公の声が名探偵コナンの声になること…。
わざとやっているなら評価しますが(笑)
肝心なストーリーの方ですが、一言で説明すれば「トレイン」という元暗殺者が賞金稼ぎに転職し、暗殺者時代の仲間「クリード」と相対する という感じだろうか。カウボーイビバップのような話。
登場キャラはさすが女性キャラを描かせたら素晴らしい矢吹健太朗先生だけあり、女性キャラはなかなかいいキャラデザインで、『To LOVEる -とらぶる-』のファンなら登場キャラの「イヴ」を観るだけでも価値がある。
作画は原作の良さを出し切れていないがヒドイというわけではない。アクションは物足りなかったが劇伴がかなりよかったので、いまいちわかりにくい戦闘シーンも流れてくる音楽のおかげでスピード感あふれてかっこよさが出ています。またOP曲のかっこよさもすごくいい。
細かなことは気にしないで、キャラクターや、音楽等、雰囲気を楽しめるといいアニメです。ストーリーも私としては原作に比べてまとまっているし、観やすい作品です。原作ファンの方は「もうひとつのブラックキャット」、という感じで楽しめるかと思うので未視聴なら観ても損はないでしょう。