あにまな(animana)

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『フタコイ オルタナティブ』【C+66】

フタコイ オルタナティブ DVD-BOX

フタコイ オルタナティブ

通称「フタコイ」・「フタコイオルタ」・「片仮名の双恋

おススメ 【C+

話数:全13

今までに見た回数:1

制作年:20054 - 6

ジャンル:恋愛・アクション

 

1. 設定(世界観)

4

2. ストーリー展開

4

3. 登場人物設定

7

4. キャラデザイン

7

5. 作画(背景/美術)

8

6. 演出(アクション)

9

7. 声優

7

8. 音楽(OP/ED)

6

9. 音楽(BGM/劇伴)

6

10. その他オルタナティブ

8

合計

66

 

ストーリー

“――3人でいたい――”

日本のどこかにある普通の下町「二子魂川」の一角で、死亡した父親の跡をなんとなく継いだ私立探偵・双葉恋太郎。

彼の元に、謎めいた双子・白鐘姉妹が現れ、なし崩しのまま奇妙な同居生活が始まる。

犬猫探しぐらいしかない探偵稼業、個性豊かな住民たちとの触れ合い、時折騒動が起きつつも平和な日常は、いつまでも続くようだった。

しかし、数年前にニコタマを混乱へ陥れた組織の魔手が、恋太郎と白鐘姉妹の“3人でいる日々”を破壊しようと、再度ニコタマへ迫っていた。

Wikiより

 

ゲーム『双恋 -フタコイ-』が原作。同じ原作で二つのアニメが作成されており、もう一つの『双恋』はある程度原作になぞらえ若干設定を変えた中学生の青春物語、こちら『フタコイ オルタナティブ』は各キャラの立場等、原作のほとんどを変更したオリジナルの内容となっている。

特長としては原作から引き継いだ双子ばかりの街という設定。主要な女性キャラクターは双子ばかりで、慣れないと違和感が強い。同じ原作の『双恋』では全ヒロイン双子の設定がそれなりに活きていたが、今作ではメインの双子ヒロイン以外特に掘り下げも無いので無意味に双子なだけとなってしまっている感がある。この辺はファンサービスもあるだろうが、バッサリ削除した方が分かり易くなった気も。

 

ストーリーは私立探偵「双葉恋太郎」と、彼の事務所に転がり込んできた「白鐘姉妹(双子)」とのわけあり半同棲青春劇。メインの双子ヒロイン白鐘姉妹以外の他の双子は先述の通り脇役での登場のみ。なぜか青春劇に加え、SF?的な話も混ざりながら展開していきます。第1話からそのSFの伏線は散りばめられてはいるのですが、最後まで観ないと分からないことが多く、変な違和感として序盤から残ります。また、独特な「間」というか空気感のある雰囲気で展開するのですが、テンポの強弱はそれなりにはあったものの、基本的にはゆっくりした展開が多く、そこそこ重い話もあるのでこの辺が合わないと感じたら観るのをやめてしまう人が多そう。

さらにはスローなテンポに加え、後半の展開に癖がありすぎ、主人公と双子ヒロイン間の変化はドラマなのだが、SF的要素がどうもアンバランスに話の中に入り混じります。後に発売された今作のアドベンチャーゲームフタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン』では「燃え」もしくは「萌え」の選択肢を選ぶ設定 とありましたがまさしくこのアニメ、「燃え」と「萌え」とがスイッチしながら展開します。

 

 ストーリーや設定は一癖双癖あるものの、アクションは派手で見どころが多く、まさに「燃え」ます。またヒロイン達も動作・表情・心情描写がすごく良く、パンチラ・下着・全裸などのエロ要素もあり、「萌え」ます。

普通なら中途半端と言ってしまうところなのですが、この作品の場合高いレベルの作画と演出でどちらも満足できたので、素直にこういう世界観も面白いと思えた。主人公の声優さんも作風にマッチングしていたこと、いい仕事をしていたことも大きい。

 

最後にタイトルの「オルタナティブ」の部分が原作や前作の『双恋』に対するオルタナティブだと思っていたのですが、双子のヒロインに対しての意味も含まれていたということに気付いたときは深さを感じました。

【参考:Alternativeの意味】

1(二つのうち)どちらかを選ぶべき,二者択一

2代わりとなる,代わりの.代替案

3慣習[伝統]的方法をとらない,新しい.

Weblio英和辞典より

 

イカれたストーリーですが、空気感・雰囲気があえば楽しめるかと思います。いつかまた観たくなると思うくらい印象に残った作品でした。

 

『双恋』のレビューはこちら

 

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